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Pocket PC/パソコン間でビデオ＆ボイスチャット「Microsoft Portrait」v2.0

「MSN Messenger」v5.0や「Windows Messenger」v4.7から呼び出して利用できる

（02/11/25）

「Microsoft Portrait」v2.0 （Windows XP）

　米Microsoftは20日、Pocket PC 2002/Handheld PC 2000といったモバイルとパソコン間でビデオ・ボイス・テキストによる各種チャットができるソフト「Microsoft Portrait」のv2.0をリリースした。ナローバンド環境でモバイルを使ったビデオコミュニケーションを研究するための試作品として公開されており、モバイルとパソコン間で通信できる以外にも、通信速度に応じてビデオをフルカラーから白黒に自動的に切り替える機能などを備えているのが特長。現在、Windows用とPocket PC/Handheld PC用の2種類のアーカイブを同社サイトから無償でダウンロードできる。

　「Microsoft Portrait」は、Pocket PC 2002/Handheld PC 2000といったモバイルとパソコン間でビデオ・ボイス・テキストによる各種チャットやファイルの送受信が行えるソフト。本ソフトをあらかじめインストールしておいたプラットフォーム間で一対一の通信を行うことができ、同一の“Internet Locator Service”（以下、ILS）に接続しているユーザーの一覧リストを使って相手を選択したり、IPアドレスを入力して接続したり、双方がパソコンの場合には「MSN Messenger」v5.0や「Windows Messenger」v4.7から「NetMeeting」のように呼び出し、本ソフトによる通信を“招待”するといった3種類の接続方法が用意されている。

　ビデオチャットの設定は送信側で行い、ピクセルサイズやフレームレートの数値のほか、フルカラーか白黒かを通信速度に合わせて自動的に選択することが可能。また、ボイスチャットでは、音声コーデックを3種類の中から選択できるほか、モバイルがハードウェア的に対応していれば全二重での通信を選択することも可能。また、ファイアーウォール等の理由でビデオチャットとボイスチャットができない場合でも、ビデオをJPEG形式の静止画としてキャプチャーする機能と、任意のファイルを送受信する機能を組み合わせれば、自分の顔を相手に見せるのは簡単だ。

　なお、Pocket PC 2002には「MSN Messenger」がプレインストールされているが、ファイルを送受信する機能がないほか、そもそも同プラットフォーム用の「NetMeeting」がないのでテキストチャットしか行えない。また、Handheld PCには「MSN Messenger」と「NetMeeting」のどちらもないので、チャットもファイルの送受信のいずれも行えない。しかし、本ソフトを使えば各種チャットやファイルの送受信機能の両方を行えるようになるため、試作品と言えども本ソフトを使う意義はあるだろう。

ファイルの受信画面 （Pocket PC）	受信したファイルを表示 （Pocket PC）

【著作権者】Microsoft Corporation
【対応OS】Pocket PC 2002/Handheld PC 2000、Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0（02/11/20）

□Microsoft Portrait
http://research.microsoft.com/~jiangli/portrait/

（竹元 克己）