窓の杜Logo

.
NEWS

FTPサーバー同士でのファイル転送が可能なMDI型FTPクライアント「SmartFTP」

ファイルごとに転送先を設定して、日時を指定してまとめて実行することが可能

(02/11/22)

「SmartFTP」v1.0.971
「SmartFTP」v1.0.971
 FTPサーバー同士でのファイル転送が可能なMDI型FTPクライアントソフト「SmartFTP」v1.0.971が、12日に公開された。Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XPに対応し、個人、教育機関、非商業利用の場合はフリーソフトだが、商業利用の場合は29.95ドルのシェアウェアとなる。現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「SmartFTP」は、複数のFTPサーバーへ同時に接続し、サーバー同士でのファイル転送も可能なFTPクライアントソフト。MDI形式を採用しており、左ペインにツリー表示、右ペインにファイル一覧、下ペインにログを表示する子ウィンドウを、接続したサーバーやディレクトリごとに複数開くことができる。複数開いた子ウィンドウは親ウィンドウの最下部にあるボタンで切り替えることができるほか、重ねて表示したり並べて表示することも可能。エクスプローラと同様にドラッグ&ドロップで操作が行える。また、ローカルを経由せずサーバー同士でファイルを転送することが可能だが、FTPサーバーがサーバー同士のファイル転送に対応していることが必要。転送先のパスやバイナリやテキストといった転送形式などを詳細に指定するといった、ほとんどのファイル操作は右クリックメニューから行える。サーバー上にあるファイルのアクセス権の変更やファイルの内容表示なども右クリックメニューから可能だ。

 さらに、注目すべき点として、特定パターンのファイル転送をまとめて行う“Queue”という機能がある。ローカルやサーバー上にある任意のファイルごとに転送先のサーバーやディレクトリを設定すれば、その設定した複数のファイルやディレクトリの転送を一括で実行することができるほか、その転送パターンを設定ファイルに保存し、それを読み込むことによって同じ更新作業を簡単に行うことができる。いつも決まった複数のファイルを異なるサーバーやディレクトリに対して更新しなければいけないケースなどで威力を発揮するだろう。日時を指定して実行したり、ダイアルアップ環境の場合は自動接続することも可能だ。ファイル転送が終了したあと、パソコンをシャットダウンするといった設定もできる。複数のサーバーへの接続状況やファイルの転送状況を一覧で表示することもできるので、“Queue”機能を使った一括転送が正しく行われている確認するのにも便利だ。

 また、本ソフトでは、IEの“お気に入り”に似た機能を備えており、各サーバーのディレクトリごとに登録しておけば、メニューから選択するだけで、目的のサーバーやそのディレクトリに簡単にアクセスすることができる。もちろん、それぞれで子ウィンドウを開くことが可能。ほかにも、切断したあともファイル一覧が参照可能なキャッシュ機能や回線が切断してもその途中から次回接続時に転送を行うレジューム機能なども備え、SSL/TLSにも対応している。なお、標準ではメニューなどの表記は英語だが、有志によって作られた日本語化プログラムが用意され、作者サイトのトップページからリンクをたどってダウンロードできるので、それを使えば英語が苦手な人でも安心だ。日本語以外にも十数種類もの言語ファイルへのリンクも張られている。

【著作権者】SmartFTP Group
【対応OS】Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト(商業利用の場合、シェアウェア 29.95ドル)
【バージョン】1.0.971(02/11/12)

□SmartFTP - FTP Client
http://www.smartftp.com/

(大場 亮)


トップページへ
Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで