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ツリーとチャートの表示が可能なアウトラインプロセッサー「アイデアツリー」

フレームを使ったHTMLファイルに出力し、目次付きのページを簡単に作成

(02/10/15)

「アイデアツリー」v5.12
「アイデアツリー」v5.12
 
チャート表示
チャート表示
 
生成されたHTMLファイル
生成されたHTMLファイル
 ツリー形式とチャート形式の表示が可能なアウトラインプロセッサー「アイデアツリー」v5.12が、9日に公開された。Windows 95/98/Me/NT/2000/XPに対応するシェアウェアで、価格は2,000円。現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「アイデアツリー」は、文書構造をツリー形式とチャート形式の2つのタイプで表示できるアウトラインプロセッサー。アウトラインプロセッサーとは、文書を章や節などの単位で編集し、階層で管理するソフト。見出しや項目を仮想的なフォルダやリストなどで表示し、その項目を移動したり階層を入れ替えたりできるので文書構造が把握しやすく、論文やマニュアルなどの構造化された文書の作成に適している。本ソフトを起動すると、左ペインに仮想フォルダや項目をエクスプローラのように表示するツリー表示部分と、右ペインにはツリーから選択した項目の内容を表示するエディター部分の2ペイン構成になっている。標準の画面では一般的なアウトラインプロセッサーとさほど変わりはないが、ツールバーの[チャート表示]ボタンを押すと、画面をフローチャート風に切り替えることができる。左ペインに表示されていた階層構造の項目ひとつひとつが四角で囲まれたフローチャートの項目に変わりそれぞれが直線で結ばれ、階層構造を視覚にうったえやすい形に変換してくれるので、アイデアを練ったりプレゼン用の資料などとして利用できるだろう。また、左ペインのツリー表示は仮想フォルダを使ったエクスプローラ風の表示だけでなく、マニュアルや論文などの目次のように、章、節、項にあたる項目にインデントや連番が自動で付加された“章立て表示”に切り替えることも可能だ。

 作成した文書は“IDT”という独自形式のファイルで保存されるが、テキストのほかHTML/RTF形式での書き出しも可能。HTMLの場合はフレームのあり・なしが選択でき、フレームありを選択するとフレームの左側に表示する目次ページを自動で作成できる。フレーム表示する目次では階層構造が保たれており、それぞれの項目の先頭にある“+”“-”のリンクで下階層を展開して表示するページと縮小して表示するページも作成される。つまり、HTMLでも「IdeaTree」のツリー表示のように階層を開いたり閉じたりする表示ができるというわけだ。さらに、右側の本文を表示するページには“前へ”“次へ”や“戻る”のリンクも作成してくれるので、何の手も加えずそのままWebページとして公開できる。

 また、段組印刷や階層の項目のみ印刷といったことも可能。さらに、本ソフトはWindows CE版も公開されているので作成したデータを共有できるうえ、IDT形式のデータを参照するだけのフリー版も用意されている。表示、出力、配布という観点からあらゆる方法を提供してくれているので、独自形式のデータでありながらもドキュメント資産として有効活用できるだろう。

【著作権者】(有)ディクレ
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】5.12(02/10/09)

□ディクレ
http://www.dicre.com/

(大場 亮)


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