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米ICQ、「ICQ」のサイズを軽量化、設定を簡略化した「ICQ Lite」をリリース

ログファイルの仕様変更や、スパム対策の独自フィルター機能なども搭載

（02/10/02）

ログイン画面

コンタクトリストとメインメニュー

　米国ヴァージニア州ダレスのICQ社は9月29日（現地時間）、世界的にも定番の同社製メッセンジャーソフト「ICQ」から使用頻度の高い機能を厳選してファイルサイズを軽量化し、メニューやダイアログを整理して設定を簡略化した新しいバージョン「ICQ Lite」Build #1066をリリースした。Windows 95/98/Me/NT/2000/XPに対応するベータ版フリーソフトで、同社のホームページからダウンロードできる。

　「ICQ Lite」は、接続中の相手に対してテキストメッセージやファイルの送受信が可能なメッセンジャーソフト。同ソフトは「シンプルで高性能なインスタントメッセンジャーツールがほしい」というユーザーの要望に応えるために、ICQ社が高機能なコミュニケーションソフト「ICQ」（I Seek You）をベースに作成した。「ICQ」からチャット機能やURL送信機能などを最初から除外することで、ファイルサイズが従来の3.9MBから1.7MBと半分以下になっている。また、メニューやダイアログの省略や整理で各機能や設定へ従来の「ICQ」よりもアクセスしやすくなったほか、ウィンドウやダイアログが青色を基調にして丸みを帯びたデザインに変更されるなど、さまざな改良が図られている。

　スパムメッセージ対策として追加された[Spam Control]ダイアログを見ると、「ICQ Lite」独自の“ICQ Anti-Spam Filter”機能がインストール直後から有効になっているのが分かる。また、メッセージをやりとりしている相手がキータイピングしていることを通知する機能が追加され、たとえば相手が“madonomori”の場合にはメッセージダイアログの下側に“madonomori is Typing”と表示される。さらに、メッセージのログは、ユーザー名＋日付のファイル名で拡張子“TXT”のテキストファイルとして自動的に保存できるようになった。なお、[History]ボタンは廃止されたため、メッセージダイアログのボタンをクリックして任意のログファイルを選択し、メモ帳等のテキストエディターで開くことでログを閲覧できる。そのほか、コンタクトリストでユーザー名をクリックして選択すると、ユーザー名の右隣にICQナンバーが表示されるようになった。

　単純に機能面だけ見ると従来の“Simple Mode”と同等だが、メニューやダイアログが分かりやすくなっていることや、ログの仕様変更などで使い勝手は明らかに従来の「ICQ」に比べて向上している。なお、現在公開されている「ICQ Lite」は英語版のみだが、日本語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、ロシア語などといった他言語に対応したバージョンも近日中に公開が予定されているとのこと。日本語版の公開が待ち遠しい。

「ICQ Lite」Build #1066

【著作権者】ICQ Inc.、America Online, Inc.
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】ベータ版フリーソフト
【バージョン】Build #1066（02/09/29）

□ICQ.com
http://www.icq.com/

（竹元 克己）