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“pLaTeX2e”の原稿作成を支援するTeXエディター「LabEditor」v7.07がリリース

メニューやアイコンから選択するだけでコマンドを入力

(02/06/26)

「LabEditor」v7.07"
「LabEditor」v7.07
 “pLaTeX2e”の原稿の作成を支援するTeXエディター「LabEditor」v7.07が、19日に公開された。Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XPに対応するシェアウェアで、価格は2,000円。現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「LabEditor」は、“pLaTeX2e”の原稿の作成を支援するTeXエディター。“TeX”とは書籍や新聞などを印刷する際に使う組版システムで、これに様々な改良を加え日本語に対応したのが“pLaTeX2e”だ。TeXの原稿は文章の中にHTMLのタグのような書式情報をもったコマンドを挿入しながら作成し、そのコマンドをTeXが解釈して処理し、DVI形式ファイルを作成する。そのファイルを専用のビューワーや印刷システムによって表示したり印刷する仕組み。TeXの特長として、原稿がテキストデータであるためOSやハードウェアに依存することがなく、また、通常のワープロソフトでは表示できない数式を美しく表示して印刷することができるので、学術論文などによく使われる。しかし、コマンドが複雑で習得が難しいことや、文書作成中に出力結果を表示することができない、などの短所もある。

 「LabEditor」はその短所を補う機能をもっており、TeXコマンドを覚えていなくとも簡単に入力することが可能だ。TeXコマンドはメニューやアイコンから選択するだけで入力でき、さらにコマンドのアイコンやメニューにマウスカーソルをあわせると、最下段のステータスバーにそのコマンドの簡単な解説を表示してくれる。また、コマンドの入力補完機能も備えており、直接コマンドを入力すると入力位置にプルダウンメニューが現れ、そこから目的のコマンドをマウスクリックやキー操作で選ぶことができる。さらに、面倒なラベル参照は、文書中のラベルを一覧表示してくれるので、そこから選択するだけでコマンドの入力が可能だ。メニューにないコマンドはユーザーが定義することもできる。最大24個までのコマンドが定義でき、メニューからの選択が可能になる。

 原稿作成後の処理も簡単で、“pLaTeX2e”やDVIドライバーがインストールされていれば、ボタンをクリックするだけでTeXの処理やDVI表示が簡単に行える。もしTeX処理が失敗して処理が中断してしまった場合は、そこで[e]を押すと、編集中の画面にエラーの場所をハイライト表示してくれる。さらに、参照や目次などを使用し複数のTeX処理が必要になる場合は、原稿の内容から自動判別して処理を必要な分だけ行うことができる。このほかにも、見出しを検索して一覧表示する機能や文書構造を階層表示する機能など、便利な機能を多数備えているので、TeX原稿を作成する作業を軽減してくれるだろう。

【著作権者】斎藤 卓也 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】7.07(02/06/19)

□LabEditor(斎藤卓也) Web Site
http://homepage1.nifty.com/takuyas/

(大場 亮)

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