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動体検知対応の定点観測ソフト「LiveCapture!」

動きがあると撮影して画像保存、画像のアップロードや携帯へメール送信できる

(02/05/30)

「LiveCapture!」v1.1.7.0
「LiveCapture!」v1.1.7.0

 CCDカメラを接続したパソコンと定点観測ソフトを使えば、外出先から自宅のペットの様子を見るといったことは簡単にできる。しかし、たとえばペットのカメが卵を産んで、その卵がふ化する様子を外出先から見たいといったとき、たとえ定点観測ソフトで外出先から好きなときにモニターできるとしても、いつ孵るのかわからない卵を外出先からずっと見続けるわけにはいかないものだ。卵に変化のあった瞬間だけ撮影し、出先からそれを見たい…。そんなときにオススメなのが「LiveCapture!」だ。

 「LiveCapture!」は、動体検知の機能を備えた定点観測ソフト。パソコンに接続されたCCDカメラなどから一定時間おきに静止画をキャプチャーしてファイル保存できるほか、動体検知機能で監視している画面に何か変化があったときだけ静止画を取り込むことも可能。取り込んだ画像ファイルをすぐにFTPで自分のホームページに自動アップロードしたり、メールに添付して自動送信できる。送信時に画像サイズを縮小する設定にしておけば、画像の受信や閲覧が可能なケータイ端末を使って外出中でも常に監視できるというわけだ。

 動体検知機能を使うと、普段はずっと変化のない場所に何かが起きたり、誰かが入ってきたときだけ、その場面を撮影時刻と共に記録することが可能になる。例えば飼っているカメの卵がふ化する瞬間とか、蝶のさなぎが割れて成虫が出てくるところを無人で撮影・記録するようなこともできるだろう。また、窓などから玄関先を監視するようセットして留守中に誰が訪ねてきたかを知るとか、窓辺に置いたリンゴをついばみに来る小鳥を撮影する、といった用途にも使えそうだ。一方、定期的にキャプチャーする機能を使えば、現在の部屋の様子をチェックしたり、育てている花のつぼみにカメラを向けて花が開く様子を連続した画像に保存し、それを元にアニメーション作成ソフトを使って花が開くアニメーションを作成するといった使い方も面白いだろう。

メール送信時の画像を細かく設定
メール送信時の画像を細かく設定

 「LiveCapture!」が保存可能な画像のファイル形式は、JPEG/BMP/PNGの3種類。キャプチャー画像の表示サイズはCCDカメラのドライバーなどにもより異なるが、取り込んだ画像をFTPでアップロードしたりメールで送信する際に、表示サイズをパーセントで指定して縮小できる。JPEGの場合はあらかじめ圧縮率をスライドバーで変更可能だ。表示サイズや受信ファイルサイズに制限のあるケータイ端末でキャプチャー画像を見たい場合は、制限サイズ以下になるように調整しよう。また、モノクロでキャプチャーする機能もあるので、用途によって使い分けるといいだろう。

 そのほか、「LiveCapture!」にはスケジュール機能もある。例えば月曜から金曜の朝9時から夕方5時までの間のみ監視を行うような設定が可能なのだ。玄関先のモニターなど、自分の出入りが頻繁に記録されてしまうようなときには、出勤などでいつも留守になる時間帯だけを監視するよう設定しておくといいかもしれない。

 なお、最大4台までのマシン上で動作している「LiveCapture!」をLAN経由でリモートコントロールし、それぞれのキャプチャー画像を4分割画面で表示できるフリーソフト「LiveServer!」も同作者によりリリースされている。複数のポイントを同時監視したい場合に便利だろう。

【著作権者】市川 由紀夫 氏
【対応OS】Windows 98/Me/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1.7.0(02/05/14)

□Daddy's HOME
http://www2.wisnet.ne.jp/~daddy/

(ひぐち たかし)

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