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PickUP

ターンテーブルでDJプレイ「tactile12000」v2.1b64

2つのMP3をターンテーブルで再生、ターンテーブル操作も可能

(02/04/25)

「tactile12000」はレコード盤とターンテーブルのメタファーを使ったインターフェースが特長
「tactile12000」はレコード盤とターンテーブルのメタファーを使ったインターフェースが特長
 システム手帳そっくりなPIM、電話そっくりなインスタントメッセンジャー、そしてシミュレーター系のゲームなど、ユーザーインターフェイスが実際のモノの外観そっくりなソフトというものは数多く存在する。バーチャルDJソフト「tactile12000」もそんなソフトのひとつ。ユーザーインターフェイスの元になっているのはクラブDJ御用達のターンテーブルだ。サウンドファイルをレコード盤に見立てて、同時再生、ミキシング、スクラッチなどのDJプレイが楽しめる。

 その“ターンテーブルシミュレーター”的な度合いは相当なもの。[load]ボタンで読み込んだレコード盤を3D CGで描かれた2つのターンテーブルにドラッグアンドドロップで乗せ、レコード針のアームを下ろすとターンテーブルが回りだし、再生が始まる。アームをレコード盤の内側や外側へドラッグすると再生位置が変えられ、レコードを上下にドラッグすると“スクラッチ”もできる。ターンテーブル間の音量調節や再生スピードの微調整もグラフィカルな操作が可能だ。

 「tactile12000」が読み込み可能なのはWAVE/MP3形式のサウンドファイル。「QuickTime」v3以上がインストールされていれば、「QuickTime」がサポートするAIFFなどのサウンドファイルも読み込める。読み込んだファイルがMP3の場合はMP3タグの内容が、それ以外はファイル名が画面上に表示されるが、どちらも2バイト文字には対応していないので注意が必要だ。そのほか拡張子M3UのプレイリストファイルをインポートしてDJ用のプレイリストを組んだり、読み込まれたサウンドファイルの履歴をM3Uファイルとしてエクスポートすることもできる。プレイリストに記されたサウンドファイルを自動的にフェードイン・フェードアウトでつなぐオートミックスモードも備えているので、通常のサウンドプレイヤーのようにも使うことができる。

 実際のDJは1枚のレコードをフロアに流している間に、ヘッドフォンを片方の耳に当てて次にかける曲の頭出しをしていることが多い。これを実現するのが“ヘッドフォン・キュー”だ。ミックスされた音を右チャンネルから、頭出しをしたいターンテーブルを左チャンネルから出力する。オーディオミキサーなどを使ってPCの左チャンネルをヘッドフォンから、右チャンネルをスピーカーから流すように設定しておけば、客に頭出し作業を聞かせなくて済む。この場合再生されるサウンドはモノラルになってしまうが、サウンドボードを2枚以上搭載したPCならば、ミックスされた音と頭出しの音を別のサウンドボードからステレオのまま出力できる。頭出しの場所(キューポイント)はクリックで記録、ジャンプができるので、片方のターンテーブルの音のタイミングに合わせて、何度も同じところを繰り返し再生するようなプレイも簡単だ。

ほとんどすべての操作を1キーショートカットで行える
ほとんどすべての操作を1キーショートカットで行える
 「tactile12000」自体に録音機能はないが、Windows標準の「サウンドレコーダー」などのソフトを使えばDJプレイを録音しておくこともできる。また、あらかじめ再生する曲をプレイリストとして保存しておけば、後の再生やミキシングなどの作業は1キーのショートカットで行うことができる。そのユーザーインターフェイスの特異性からどうしてもマウスで操作してしまいたくなるが、DJプレイはタイミング勝負。キーボードの方が格段に操作性は高い。ショートカットを画面に表示したままプレイすることも可能だ。ノートパソコンにお気に入りのMP3ファイルと「tactile12000」を忍ばせ、DJブースでキーボードを駆使しながらのDJプレイ、なんていうのもカッコいいかもしれない。

【著作権者】Tactile Pictures
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.1b64

□tactile12000 - mp3 dj ware
http://www.tactile12000.com/

(モッティ)

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