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プログラマー向けのネット対戦ゲーム「Terrarium」の日本語サイトが開設

仮想世界で生活する生物をプログラムしてバランスよく繁殖させよう

(02/04/23)

食物連鎖する生態系が存在
食物連鎖する生態系が存在
 
ボールに触れた仮想生物は、他の人のパソコンに転送される
ボールに触れた仮想生物は、
他の人のパソコンに転送される
 マイクロソフト(株)は19日、.NET対応のプログラム言語を用いて作成した仮想生物を戦わせるネットワーク対戦ゲーム「Terrarium(テラリウム)」の日本語サイトを開設した。また、同サイトにおいて、専用サーバーにおける仮想生物の生息数を競うプログラムコンテストを5月1日から6月28日までの期間で開催することを明らかにし、そのコンテストの概要を発表している。なお「Terrarium」をインストールしてプレイするには、あらかじめ「.NET Framework」や「.NET Framework SDK」をインストールしておく必要がある。それぞれのアーカイブは同社のサイトから無償でダウンロードできる。

 「Terrarium」は、.NET対応のプログラム言語を用いて作成した仮想生物を戦わせるネットワーク対戦ゲーム。市販の開発環境「Visual Studio .NET」や無償の開発環境「.NET Framework SDK」を用いることで、「Terrarium」の仮想世界で行動し繁殖する仮想生物を作成できる。ユーザーは植物、草食動物、肉食動物の3種類の仮想生物を作成してローカルの仮想世界に登場させることができ、植物は自生して繁殖し、草食動物は植物を、肉食動物は草食動物と他の肉食動物を餌として繁殖する。たとえば、草食動物が繁殖する頻度を高くしすぎると植物が絶滅してしまう危険があるため、草食動物を捕食する肉食動物の攻撃力を高くするなどして食物連鎖のバランスを調整しないと、生態系が崩れてしまい、すべての仮想生物が絶滅してしまう。

 また、仮想世界には“テレポーター”と呼ばれる青色のボールが漂っており、ネットワーク対戦モードでプレイしているときにテレポーターが生物に触れると、その生物は他の人のパソコン上で動作している「Terrarium」の仮想世界のいずれかへランダムに転送され、その転送先の生態系に影響を及ぼすようになる。基本的に生き残る仮想生物をプログラムすることが目的なため、ローカルの仮想世界の食物連鎖を観察しながら、生態系を壊すことなく延々と生き残ることができるような優れたアルゴリズムを考案しよう。

 今回、日本で開催されるプログラムコンテストでは、5月1日に公開される専用サーバーにネットワーク対戦モードで接続してゲームを開始し、6月28日のコンテスト終了時に生息数が200匹を超えている草食・肉食動物をプログラムしたユーザーの上位100人に豪華賞品が贈られるとのこと。たとえば、1位から10位までは“Xbox”が、11位から30位までは同社製の光学式ワイヤレスマウスが賞品として授与される。コンテスト開始直前の4月下旬には、仮想生物がさまざまな行動をとるための方法が記載される日本語マニュアルも公開される予定なので、プログラマーな人はもちろん、初心者の人もサンプルコードを参考に仮想生物をプログラムして上位入賞を狙ってみてはいかがだろう。

□Terrarium ホーム
http://www.microsoft.com/japan/msdn/net/terrarium/
□INTERNET Watch - 「.NET」対応のP2Pゲーム「Terrarium」、1週間で9,000人がダウンロード
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/0226/terra.htm

(竹元 克己)

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