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PHSや携帯用の着メロを再生・変換・作成「PsmPlayer」

和音の着メロファイルをPC上で再生、MIDIから連動バイブ対応の着メロも作れる

(02/03/25)

「PsmPlayer」v2.12
「PsmPlayer」v2.12

 たまたま訪れたホームページで見つけたMIDIファイルのBGMや、自分たちのバンドで作ったMIDIの曲などを、ケータイの着メロにしたいと思ったことはないだろうか。また、最新のテレビCMで使われているクラシック音楽を着メロにしたくてケータイのダウンロードサービスで検索したら見つからなかった、なんていう経験のある人も少なくないことだろう。そんな人にオススメなのが「PsmPlayer」メールウェア版だ。

 「PsmPlayer」は、PHSや携帯用の着メロファイルをPC上で再生できるソフト。キャリア(携帯事業者)の異なるケータイ用の着メロファイルを相互に変換したり、MIDIファイルから一部を抜き出して着メロファイルに変換することができ、マクロ言語を使って着メロを作曲することも可能だ。

 最近のケータイは4和音、16和音、32和音といった多重和音対応の着メロが主流になっているが、ケータイ上でキー入力して和音対応の着メロを作るのは困難、もしくは機種によっては不可能だ。しかしこのソフトを使ってPC上で着メロを作成・変換してケータイに送れば、和音を使ったオリジナルの着メロをずっと容易に楽しめる。例えば、自作のオリジナル曲を着メロファイルにして、NTTドコモやau、J-フォン、feel H"などみんなバラバラのケータイを持つバンド仲間や友達にメールで送ってすぐ聴いてもらう、といった使い方ができるだろう。もちろん『作曲はちょっと…』という人でも、インターネットで見つけて気に入ったMIDIファイルの曲から、サビの部分を取り出して自分のケータイの着メロにして楽しむ、といったことが簡単にできる。

 再生・変換と作成ができるファイル形式は、MIDIファイル(MID/RMI)、DDIポケットのfeel H"用feelsoundファイル(DXM)、NTTドコモのiメロディファイル(MLD)、au・ツーカーのpmdファイル(PMD)とEZweb用SMAFファイル(MMF)、そしてJ-フォンのSMAFファイル(MMF)。一方、再生および変換元として読み込みが可能なのは、DDIポケットのPメロディファイル(ALS)、アステルのドットiスーパー着メロファイル(MEL/SML)、J-フォンのJ-スカイメロディファイル(SMD/SMZ)。WAVEファイルも再生可能だが、着メロファイルへの変換元としては利用できない。

 「PsmPlayer」の基本的な使い方は簡単だ。PC上に保存してあるMIDIファイルや着メロファイルを再生するには、ファイルメニューから再生したいファイルを開くか、エクスプローラ上のファイルを「PsmPlayer」にドラッグ&ドロップする。再生機能は一般的なMIDIプレイヤーソフトと同様に、再生や停止、一時停止、キー音階の上げ下げ、音量の調節、テンポのアップダウンが可能なほか、スライドバーを使って曲を任意の位置から再生することもできる。また、和音が使われている曲の場合は、ウィンドウ下部に表示されるチェックボックスで各チャンネルの再生をリアルタイムにON・OFFすることが可能だ。

各種オプションを指定
各種オプションを指定

 ファイル形式の変換は、ファイルメニューから行う。iメロディに変換する場合は、対応和音の種類や機種によって選択すべきメニュー項目が細かく分かれているので注意。たとえば16和音対応のN503iやF211iなら[iメロディ16和音(N,F)]を選択しよう。続いてファイル設定ウィンドウが表示されるので、曲名を入力して好みのオプションを選ぶ。ここでは着メロファイルを転送できないようコピー禁止にしたり、音域の拡大とベロシティを有効にしたり、対応した機種によってはバイブレーションやLEDの連動などの設定ができる。[OK]ボタンを押すと、着メロファイルとして保存できる。

 このときパソコンに「Outlook(Express)」がインストールされていれば、ファイル保存せずすぐにメールに添付して着メロをケータイに送ることも可能だ。オプション選択ウィンドウにある[Outlook送信]ボタンを押せば宛先を入力するだけで、ファイル添付された「Outlook(Express)」のメール送信ウィンドウが開いてそのまま送信できる。ただし、NTTドコモのiメロディの場合、メールに着メロファイルを添付してもケータイ側で受信できないため、着メロをテキストコードとしてメール本文に貼り付けて送信する必要がある。このときも、[Outlook送信]ボタンを押すだけでテキストのコードをメール本文に貼り付けることができる。なお、「Outlook(Express)」以外のメールソフトで送信したい場合は、[ドコモ メロディメール]ボタンを押すと、テキストのコードがクリップボードにコピーされるので、これをメール本文に貼り付けて送信しよう。また、保存した着メロファイルをWebサーバーにFTPでアップロードしてケータイからアクセスする方法もあるが、ケータイのキャリアや機種によってはサーバー側のMIME設定が必要など、それぞれ方法が異なる。詳しくは「PsmPlayer」のヘルプを参照してほしい。

 「PsmPlayer」では、一部のケータイ機種で対応しているバイブレーション連動やLED連動の着メロファイルを作成することもできる。これは着メロのリズムに合わせて、ケータイ本体のバイブレーションやLED表示が変化するというものだ。この機能をもった着メロにするには、「PsmPlayer」で着メロファイルを変換作成する際に、前述のオプション選択のウィンドウの中にあるバイブ連動やLED連動のチェックボックスをチェックし、連動する和音のチャンネル1つを指定すればいい。

 さらに「PsmPlayer」では、テキストベースの音楽用マクロ言語である“MML”を使って作曲することも可能になっている。例えば八分音符で“ドレミ”と鳴らすには“c8d8e8”のように記述するといった具合だ。使用可能な命令はヘルプファイルに詳しい解説がある。ただし作者によると「PsmPlayer」で使えるMMLは独自形式で、他の作曲ソフトで使われるMMLとは互換性がないそうだ。作成したテキストは拡張子を“*.mml”にしてファイルに保存し、「PsmPlayer」で読み込めば再生できる。MIDI機器は持っていないけれど曲をいちから作ってみたいという人や、曲名がわからず着メロサービスやインターネット上のMIDIファイルでも見つからないメロディを着メロにしたいといった人は、MMLでの作曲に挑戦してみるといいだろう。

 さて、実際に手持ちのMIDIファイルから変換して着メロを作成してみたが、意外と簡単に作成できることがわかる。筆者はfeel H"を使っているのだが、DDIポケットが公式サイトで配布しているMIDIファイル用の着メロ変換ソフトと違って、読み込めるMIDIファイルの形式にも特に制限がなく、多重奏でもあっさりとfeelsoundに変換できるのがいい。テレビCMで使われているクラシック曲などをMIDIファイルで探し出してきては着メロに変換し、友達にも送ったりして楽しんでいる。ただし、変換・作成した着メロファイルやMIDIファイルを他人に配布する場合は、音楽著作権に十分気を付ける必要がある。

 そのほか注意点として、MIDIファイルを着メロにそのまま変換すると、音割れが起こってしまうことがある。ヘルプにも書かれていることだが、こうした場合は、「PsmPlayer」で音量を70〜80%程度に設定して変換すればいいようだ。音割れしない程度に大きな音の着メロにするには試行錯誤を繰り返して加減する必要があるので、将来的には音量も自動で調節してくれるような機能が付けば、さらに便利になるだろう。

 なお、アンケートに答えてメールで送ると、ビブラートのような特殊効果を付けたり曲先頭の休符を取り除くといった機能拡張が利用できるようになる。また、機能拡張が利用できないかわりにメールを送らなくても最初から完全にフリーで使えるフリーソフト版も同じ作者により公開されている。

【著作権者】APO 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/XP
【ソフト種別】フリーソフト(要メール登録)
【バージョン】メールウェア版 2.12(02/01/22)

□P H″S SOFT HOUSE
http://www.ne.jp/asahi/phs/phs/

(ひぐち たかし)

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