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マイクロソフト、セキュリティパッチのふりをする偽装ウイルスについて警告

流行中の“Fbound”“Gibe”“Sharpei”について注意を呼びかけ

(02/03/18)

マイクロソフトの案内ページ
マイクロソフトの案内ページ
 マイクロソフト(株)は、3月に入ってセキュリティパッチのふりをしたトロイの木馬型ウイルスが蔓延しているのを受け、ユーザーに対し注意を呼びかける案内を掲載した。同社では、ユーザーに対して実行可能形式のファイルを添付したメールを送信することは一切ないとし、メールに添付された実行形式のファイルを安易に実行しないように注意を呼びかけている。

 今回マイクロソフトが注意を呼びかけているのは、“Fbound”“Gibe”“Sharpei”と呼ばれる3つのトロイの木馬型ウイルス。それぞれ“Patch.exe” “q216309.exe”“MS02-010.exe”という、マイクロソフトのセキュリティパッチを模した実行ファイルが添付されている。いずれもメールを受信したり表示するだけで感染することはなく、添付されたファイルをユーザーが実行することではじめて感染する。ところが、“Re:重要”“Re:資料”といった日本語の件名が付けられていたり、送信者がマイクロソフトや知人のメールアドレスになっていることがあるため、安全なファイルと誤解して実行し、感染してしまうケースが増えている。感染すると、Outlookのアドレス帳などを元にメールアドレスを収集し、同様のウイルスメールを勝手に送信する。

 マイクロソフトでは、修正プログラムの案内メールをユーザーに対し送信することはあっても、修正プログラムを含め実行形式のファイルを添付してユーザーに送信することは「一切ない」とし、たとえ知人から送られてきたメールであっても実行形式の添付ファイルを安易に実行しないよう注意を呼びかけている。

□Microsoft セキュリティ
http://www.microsoft.com/japan/security/
□ウイルス対策ソフトで検出できない「WORM_JAPANIZE.A」の感染が拡大中(Broadband Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/broadband/news/2002/03/14/virus.htm
□シマンテック、ウイルス「W32.Gibe@mm」の危険度を引き上げ(Broadband Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/broadband/news/2002/03/12/gibe.htm

(新城 雅章)

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