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特集

ハードディスクをオンラインソフトで徹底的に活用しよう

ハードディスクの健康管理から廃棄時のデータ抹消まで

(01/12/20)

 ハードディスクは、CPUやメモリと合わせてパソコンの頭脳を構成する重要な部品だ。データにアクセスする速度は、パソコンの使い勝手に大きな影響を与える。またデータの記録を担っているにも関わらず、可動部があるせいで故障率が比較的高いため、普段から健康管理ともいうべきチェックやバックアップは欠かせない。そこで今回は、アクセス高速化やステータスチェック、バックアップなど、ハードディスクに関連するいろいろなソフトを集めてみた。

デフラグを短時間で完了できる「すっきり!! デフラグ」

「すっきり!! デフラグ」
「すっきり!! デフラグ」
 デフラグとは、ディスク上のファイルの配置を整理してアクセスを高速化する作業のこと。WindowsはマルチタスクOSのため、デフラグの実行中でもWindowsやほかの常駐ソフトなどがディスクにアクセスできてしまう。Windowsには、デフラグを行う「デフラグ」というツールが付属しているが、ディスクへの書き込みがあると作業を初めからやり直す仕様となっており、作業を終了するのに非常に時間がかかってしまうのが欠点だ。そこで「すっきり!! デフラグ」を利用すれば、Windowsの起動途中という環境でデフラグを実行できるようになる。この環境は他のソフトが起動しておらずメモリも潤沢なので、書き込みが発生する可能性が低く、デフラグの実行環境としては理想的。デフラグを短時間で終わらせたい人におすすめだ。

【著作権者】矢吹 拓也 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.60(01/12/17)

□INASOFT
http://home9.highway.ne.jp/ty4/inasoft/
□窓の杜 - すっきり!! デフラグ
http://www.forest.impress.co.jp/library/sukkiridefrag.html

Intelチップセット搭載パソコンを強化する「Intel Application Accelerator」

「Intel Application Accelerator」
「Intel Application Accelerator」
 Intel製チップセットを利用したマザーボードで、IDEハードディスクのアクセスを高速化できるドライバー。対応するチップセットはIntel 810やIntel 850など800番台となっているが、モバイル向けのIntel 830ファミリーなどでは利用できないとしている。インストールそのものは簡単だが、環境によっては事前に「Intel Chipset Software Installation Utility」をインストールする必要がある。動作がチップセットに最適化されているため、Windowsの起動時間が短縮されたり高負荷時のアクセスが高速化されるほか、CPUにPentium 4を使っている場合はさらなる高速化が期待できるとしている。また、チップセットの種類やハードディスクの転送モードなど詳細情報を参照できるソフトも付属する。なお、モバイル向けのIntel 830ファミリーにも対応したBeta 2.0も配布されている。

【著作権者】Intel Corporation
【対応OS】Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1.2(01/11/28)

□Intel(R) Application Accelerator - Known Issues & Solutions
http://support.intel.com/support/chipsets/iaa/

ハードディスクのステータスをチェックする「SIGuardian」

「SIGuardian」
「SIGuardian」
 「SIGuardian」は、“S.M.A.R.T.”と呼ばれる自己管理解析報告機能に対応したIDEハードディスクのステータスをチェックするシステム監視ソフト。最近発売されているハードディスクは、ほとんどが“S.M.A.R.T.”機能を搭載している。チェックできるのはハードディスクの機種名や容量、対応する転送モードなどのほか、“S.M.A.R.T.”によって解析された様々なエラー発生率や温度などだ。エラー発生率はハードディスクの寿命が近づくと変化しやすくなるため、データのバックアップや新しいハードディスクに交換する目安になるだろう。また、温度が異常上昇した場合は冷却ファンの故障などが考えられる。チェックの際に異常があると警告がポップアップするほかメールで通知することが可能だ。またサーバー用途では、常駐することで常時監視することもできる。

【著作権者】PalickSoft
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 17.50ドル
【バージョン】1.5(01/12/03)

□PalickSoft website
http://www.siguardian.com/

廃棄するディスクから機密データの漏洩を防止する「Persephone」

「Persephone」
「Persephone」
  ハードディスクやリムーバブルディスクに記録されたデータを完全に消去するWindows 2000専用のソフト。機密データを記録していたディスクを廃棄する際、単にファイル消去しただけでは、ファイル復活ソフトやハードウェアレベルでディスクを読み込むソフトで消去したはずのデータを簡単に読み込める。また、たとえフォーマットしても研究所や軍事・諜報レベルでは元のデータを復元できるとも言われている。そこで「Persephone」では、“0”や“1”のほかランダムなデータをセクター単位で繰り返し上書きすることで、完全に元のデータを消去して廃棄後のデータ復元を防止する。また、上書き後に読み込みを行って消去を確認することも可能だ。作者によると、アメリカ国防総省の定めるセキュリティ保全手順の“NISPOM”(DoD 5220.22-M National Industrial Security Program Operating Manual)に準拠した方法でデータを消去することもできるということだ。なお、Windows 95/98/Me上でも利用できる「Persephone for DOS」も同梱されている。

【著作権者】古川 佳靖 氏
【対応OS】Windows 2000
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】1.01.02(01/07/16)

□風助 Page
http://www02.so-net.ne.jp/~fyoshi/

パーティションをイメージデータでバックアップできる「DriveStar」

「DriveStar」
「DriveStar」
 ハードディスクのパーティションをイメージとしてファイルに保存できるバックアップソフト。FATやNTFSなどのファイルシステムに関わらずパーティション単位でバックアップできるため、WindowsのパーティションだけでなくLinuxなどの他OSのパーティションもバックアップできる。ただし、バックアップイメージファイルは、あくまでもパーティションのバックアップファイルなのでファイルシステムでの使用容量とは関係がなく、元パーティションのサイズと同じサイズとなるので注意しよう。また、ハードディスクのパーティションテーブルやマスターブートレコードが破損して利用できなくなった場合などに備えて、復旧に必要なデータをあらかじめ保存しておく緊急ディスクを作成することも可能だ。

【著作権者】Star-Tools GmbH
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 20ドル
【バージョン】2.28(01/10/07)

□Star-Tools GmbH
http://www.star-tools.com/

ディスクをセクター単位で編集できる「低空飛行」

「低空飛行」
「低空飛行」
 ハードディスクやフロッピーの内容をセクター単位で編集できるソフト。まず編集したいドライブとセクター番号を指定すると、セクター内容が16進数とSJISによるテキストで表示される。書き換えるデータは16進数のほか2進数や10進数でも入力でき、文字列を直接入力することも可能だ。書き換えたデータは画面上で赤く表示され、実際にディスクに書き戻すまで何度でも編集しなおしたり元の状態に戻すこともできる。FATについて十分な知識があれば削除したファイルを復活したり、ファイル名に仕様外の特殊文字を含んでおりアクセス不能な場合に、ファイル名を修正しアクセス可能にすることもできる。ただし、いずれの場合も正しい知識と経験が必要だ。書き換えたデータをディスクに書き込む際には最終的な確認を求められるが、不用意にディスクの内容を書き換えるとデータが破壊されたりアクセス不能になることもあるので、操作は慎重に行おう。

【著作権者】太田 巧 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】1.21(01/11/25)

□太田巧の部屋
http://home1.catvmics.ne.jp/~tohta/

(齋藤 正穂)

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