【第106回】

本格的な推理アドベンチャーゲーム「胎山町の殺人」

殺人事件を解決するのはあなただ!

(01/08/09)

 推理小説マニアやテレビの推理ドラマが好きな人ならば「俺も一度でいいから殺人事件の謎解きをしてみたい」と思ったことがあるはず。その夢をかなえてくれるのがミステリーアドベンチャーゲーム「胎山町の殺人」だ。

個性豊かな登場人物たち
個性豊かな登場人物たち
 「胎山町の殺人」は、全8章仕立ての推理物のアドベンチャーゲーム。プレイヤーは物語の主人公である刑事“高原”となり、マウスクリックで選択肢を選びながら会話を進め、聞き込み、証拠集め、取り調べなどを行って殺人事件を解決していく。捜査を進めていくうちに事件やイベントが起こって話が進み、謎が謎を呼ぶストーリーを楽しめるというタイプのゲームで、アクションゲームが苦手な人にもオススメだ。物語は東京の西の端にある胎山町で女性の他殺死体が発見されたことで幕が明ける。不自然な自白をする容疑者や見えない動機、いわくありげな遺留品のバッジといった殺人事件をとりまく謎の数々に翻弄されながらも、会話や捜査を進めていかなくてはならない。

 操作はすべてマウスクリックで行える。クリックで会話を進めていきながら、画面右側にあるコマンドアイコンを場面に応じてクリックする。コマンドには「移動」「話す」「調べる」「所持品」「携帯電話」「メモ」があり、捜査の進行に合った行動をとることでストーリーが進んでいく。例えば、上司から捜査会議に戻るよう電話があったら、移動→全体マップで警視庁をクリック→移動→捜査一課という風に操作して移動すればいいし、容疑者を逮捕するときは所持品→手錠→YESという具合にアイコンをクリックしていく。直感的なインターフェイスなので、普段ゲームをしない人でも無理なくプレイできるだろう。

不審な場所では気になる部分をクリック
不審な場所では気になる部分をクリック
 途中で重要となるのは携帯電話の使いどころで、同じ捜査チーム内で、自分とは別の場所で捜査を続けている同僚や上司に電話をかけて新しい情報を得るなど、ゲームに行き詰まったときに現状打破のきっかけになることが多い。また、メモはその時の捜査状況を見ることができ、プレイしている章の現在の捜査達成率がパーセンテージで表示され、次にするべきことのヒントも書かれている。これらのコマンドを縦横に駆使して捜査を進めていくと、ラストには複数のエンディングが待ち構えている。これまでの謎がすべて解明されるベストエンディング以外にも、捜査内容や犯人の特定の正誤によるゲームオーバーも用意されているので最後まで気が抜けない。

 とにかく、先が気になるストーリー展開が魅力的。次は何が起こるんだろう、この謎はどういう意味を持つのだろうと、プレイする意欲がわきたたせられる。随所に登場する謎にはきちんと答えが用意されているため、「わからないことがわかって、あー、すっきり」という満足感が得られるのも嬉しい。また、登場する人々は個性的で、グラフィックと会話によって人物像がしっかりと伝わってくるので臨場感があった。怪しいと思われる場所では、実際に気になる個所をクリックして調べることができ、遺留品や事件の痕跡を直接プレイヤーが探せるのも好ましく、単なる紙芝居アドベンチャーでないことを証明している。ゲームの序盤で死体の顔のアップを長く見せられるのには唯一閉口したが、全体的に、プレイしていて飽きがこない骨太なミステリーに仕上がっている。

証拠品を発見! 鑑識へまわそう
証拠品を発見! 鑑識へまわそう

【著作権者】Fine Section
【ソフト種別】シェアウェア 1,200円
【バージョン】-(00/11/23)
【ファイルサイズ】14.1MB

□Fine Section
http://www.finesection.com/

(西尾 ゆき)

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