オンラインソフトでらくらく星空ウォッチング

家族みんなで星空を観察してみよう♪

(01/05/29)

 忙しい毎日、ふと夜空を見上げると星や月が目に入ってホッとすることがある。普段からよく目にする月、それに木星や金星、いろんな星座に名前も知らない小さな星など、よく見ると空には星がいっぱい。そんな星空を観察するなら、ぜひオンラインソフトを活用してみない? ノートパソコンにインストールして持っていけば、ますます楽しく、快適な星空ウォッチングになるはず。星空を見て、日常の慌ただしさを忘れてみよう。



星ボタンをクリックすると、各ソフト紹介文へジャンプします。

■ 星の動きの仕組みを学ぼう

 星空を観察するなら、まずは星の動きの仕組みを知っておきたい。星の軌道、月が満ち欠けする様子などの天体の仕組みをオンラインソフトで学習しておけば、星空観察がうんと楽しめるはず!

3D天体シミュレーターで星の動きを知ろう!「Celestia」

「Celestia」
「Celestia」
 太陽系惑星の軌道や名称、恒星などを表示する3D天体シミュレーター「Celestia」。[Select Object]メニューに火星なら“Mars”、金星なら“Venus”など星の名称を英語で入力して[Go to Selection]を実行すると、その星にだんだんと近づいてすぐ目の前にあるかのように立体的に表示する。それはまるで、宇宙旅行をしているかのよう。星の英語名がわからない場合は和英辞典を引いて調べてみるといいかもね。指定した星を中心に天体の動きを表示することもできるから、太陽の周りを公転する惑星や、地球の周りを移動する月の様子を表示して天体の仕組みを学習してみよう。[10× Faster]や[10× Slower]のメニューで時間を100倍くらいの速さに変更すると天体の動きがもっとわかりやすくなるはずだから、ぜひ試してみて。

【著作権者】Chris Laurel 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0.10

□Celestia: A 3D Space Simulator
http://www.shatters.net/celestia/
□窓の杜 - Celestia
http://www.forest.impress.co.jp/library/celestia.html

■ 星空を観察する日を決めよう

 天体の仕組みがわかったら、さっそく星空を観察する日を決めよう! 星をたくさん観察するなら、月明かりのない新月や三日月くらいの日がいいし、当日の天気だって気になるところ。日没の時間はもちろん、目指す星が何時ごろに見られるかのチェックも必要ね。

月齢表示ソフトで月のない日を確認して星をはっきりくっきり見よう!
「TMoon」

「TMoon」
「TMoon」
 「TMoon」は、デスクトップに月の満ち欠けを表示したり、新月と満月の日にちを調べてくれる月齢表示ソフト。現在の月の形を表示し、たとえば同じ半月でも、これから満ちていくなら上向きの矢印、欠けていくなら下向きの矢印で表示する。星空を観察するなら、月明かりのない新月の日がもっとも星をよく見られるから、[満月情報]メニューで月の満ち欠けを調べてみよう。次回と次々回の新月や満月の日にちを表示してくれる。この機能を使って月明かりのない新月の日を調べ、星空の観察をする日にちを決める参考にしてね。

【著作権者】あらたく 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.19(99/01/26)

□あらたさんちの ソフトウェア
http://www.iissa.co.jp/~fma/arata/toys.html
□窓の杜 - TMoon
http://www.forest.impress.co.jp/library/tmoon.html

天気の週間予報の情報をインターネット経由で取得・表示する
「TWeather」

「TWeather」
「TWeather」
 インターネット経由で週間天気予報のデータを自動的に取得する「TWeather」。星空観察はお天気も重要。そこで、「TWeather」で週間の天気予報を調べて観察日の天気を確認しよう。地域と地方を選び[問合せ]ボタンを押すと自動的に日本気象協会のホームページへアクセスしてこの先1週間の天気予報情報を取得し、表示してくれる。[画像表示]を選ぶと表示される気象衛星ひまわりの画像で、雲の動きも確認できる。また、任意のURLを入力すると、日本気象協会以外の天気情報ホームページからも天気予報や画像を取り込めるので、いつも利用している天気予報ホームページのURLを指定してみよう。なお、起動しつづけると、自動的に1時間ごとに情報を更新し表示してくれる。

【著作権者】Arataku 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.10beta1(00/07/07)

□あらたさんちの ソフトウェア
http://www.iissa.co.jp/~fma/arata/toys.html

観察したい星が見えるのはいつなのか確認できる
「天体の出没時刻計算」

「天体の出没時刻計算」
「天体の出没時刻計算」
 観察する日を決めたら、「天体の出没時刻計算」で火星や金星など観察しようとしている星がいつ見られるか確認しよう。特定の場所の日付別の出没時刻と特定の日の地域別の出没時刻の2通りの計算ができる。日付別の計算をするときは、観察する場所と観察したい天体を指定して[OK]ボタンをクリック。すると、新しいウィンドウが開き、観察したい天体が現れる時刻と沈む時刻が日付別に一覧表示される。地域別の計算をするときは、観察したい日付と天体を指定して[OK]ボタンをクリックしよう。観察したい天体が指定した日に現れる時刻と沈む時刻を地域別に一覧表示する。観察する天体の出没時刻のほかに日の出や日の入りの時間も調べておくと、太陽の光が邪魔で星がよく見えなかったということを防げるはず。なお、動作にはこのソフトと同じホームページでダウンロードできる「天文計算DLL Ver 1.01」のインストールが必要。

【著作権者】赤崎 宜人 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】1.01

□株式会社ひよどり企画
http://bulbul.jp.org/

■ オンラインソフトを使いながら星空観察だ!

 準備万端そろったら、星空のよく見える丘や浜辺にでかけていよいよ星空を観察しよう。観察したい星がどの方向を見えるのかを調べたり、プラネタリウムのように星座の位置を表示できる、観察地点で役立つソフトもいっぱい。ノートパソコンにインストールして持っていこう。ノートパソコンがなくても、データをプリントアウトして持っていけば役立つこと請け合いよ。

観察したい星の方角と高さがわかる
「天体の位置の計算」

「天体の位置の計算」
「天体の位置の計算」
 観察したい天体が、今どこの位置にあるかを確認できる「天体の位置の計算」。星が見える方角と角度が表示されるので、天体望遠鏡の向きや高さを調整するのに使ってみよう。使い方は、観察地点や観察したい天体名、いつからいつまでの位置を計算するのかという日時などを指定して[計算]ボタンを押すだけ。計算間隔を5分ごとや1時間ごと、1日ごとなど好きなように設定して、その時間ごとの出現場所を一覧表示できる。向きや高さがわかると、天体望遠鏡がなくても星を探しやすいよね。

【著作権者】BULBUL社長 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.00b

□株式会社ひよどり企画
http://bulbul.jp.org/

デスクトップで星空観察をわくわくシミュレーション!
「StarGazer」

「StarGazer」
「StarGazer for Win32」
 デスクトップに星空の様子を描画するプラネタリウムのシミュレーションソフトが「StarGazer for Win32」。観察地点を入力して今現在の星空を描画することもできるし、過去や未来の星空も表示可能。プラネタリウムのような天球に、天体や星座が名前付きで表示されるので、星座早見盤として使ってみよう。[連続運転]メニューを選ぶと昼夜を通した天体の動きが連続的に表示され、明け方や夕方に空の色が変わっていく様子も表示される。観察地点は[検索]機能を使って指定するほか、[世界地図]からも設定することも可能。

【著作権者】peace 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,800円
【バージョン】1.61(00/08/14)

□StarGazerのホームページ
http://member.nifty.ne.jp/peace/

(文:小松 佳那/Flash・アイコン:石岡 友里)

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