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海外製ソフトを日本語化して使ってみよう!

日本語化パッチから、自分で日本語化できる汎用日本語化ソフトまで一挙に紹介

(01/02/27)

 Windowsは世界中で使われているため、海外にも優れたオンラインソフトは多い。ただ、メニューなどの表記が英語のため、なかなか思うように使いこなせなかったという経験もあるだろう。そんなときは、ソフト中で使われる英語を日本語に置き換えてしまえば大丈夫! ということで、海外製ソフトを日本語化するオンラインソフトを6本紹介しよう。

■ 日本語化パッチを使ってみよう

 まずは、特定のソフトを日本語化する“日本語化パッチ”と呼ばれるものを紹介しよう。日本語化パッチを使えば、メニューやダイアログなどの英語表記のほとんどを日本語化できる。なお、一般的に海外製ソフトがバージョンアップするごとに新しい日本語化パッチが公開されることが多く、日本語化パッチの対応バージョンと海外製ソフトのバージョンが異なると、日本語化できないこともあるので気をつけよう。

エクスプローラ風FTPクライアント「FTP Explorer」を日本語化

「MilkyCAD for Windows」  「FTP Explorer」は、エクスプローラ風のデザインと操作性を備えたFTPクライアント。初心者にも手軽に操作できるのが特長だ。海外製のソフトだが、日本語化するためのパッチが同作者のホームページで公開されている。日本語化の方法は、日本語化パッチの“jpn-res.zip”を「FTP Explorer」のホームページからダウンロードして解凍し、解凍先フォルダの“FTPXRES.DLL”を「FTP Explorer」をインストールしたフォルダ(通常は“C:\Program Files\FTP Explorer\”)にコピーすれば完了だ。メニュー項目やオプション設定などほぼすべての項目が日本語化されるので、英語ではわかりづらかった設定項目なども簡単に設定できるようになるだろう。

【ソフト名】FTP Explorer Japanese Language Module
【著作権者】FTPx Corp.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0.0.20

□The FTP Explorer Homepage
http://www.ftpx.com/
□窓の杜 - FTP Explorer
http://www.forest.impress.co.jp/library/ftpx.html

定番メッセンジャー「ICQ」を日本語化する「ICQ2000b日本語化パッチ」

「ICQ日本語化パッチ」  「ICQ」は、仲間として登録したメンバーが現在インターネットに接続しているかを確認し、接続中の仲間とリアルタイムにメッセージを送受信できるメッセンジャーソフト。多機能で利用者が多いが、メニューや設定画面が全て英語なのが難点。そんなICQのメニューを日本語化してくれるのが、“ICQ道場”というICQの使い方を紹介したホームページで公開されている「ICQ2000b日本語化パッチ」だ。日本語化の方法は簡単で、起動中のICQをいったん終了し、ダウンロードした「ICQ2000b日本語化パッチ」を実行。あとはウィザード形式で処理が進む。日本語化できるのは[個人情報の表示/編集]、[オプション設定]などのメニュー表示、右クリックメニュー、オンライン状況を変更した時などに表示されるダイアログなど。日本語化されない部分もあるが、よく利用する機能はほとんど日本語化されるのでご安心を。

【ソフト名】ICQ2000b日本語化パッチ
【著作権者】Pockets Studio 前佛 雅人 氏、Cool and Cool しょういち 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】ICQ2000b v4.63 Build #3279 対応 beta版(01/02/18)

□ICQ道場
http://pockets.to/icq/
□ICQ - World's Largest Internet Online Communication Network
http://www.icq.com/
□窓の杜 - ICQ日本語化パッチ
http://www.forest.impress.co.jp/library/icqnihongokapatch.html

MP3プレイヤー「Winamp」を「Winamp日本語化キット」で日本語対応に!

「Winamp日本語化キット」  MP3やWMAなど数多くの音楽ファイルの再生に対応したオーディオプレイヤー「Winamp」。新機能を追加したりさまざまなビジュアル効果を表示するプラグインや、プレイヤーのデザインを変更できるスキンデータが数多く公開されているのが特長だ。日本語化の方法はダウンロードした「Winamp日本語化キット」を実行して[適用]をクリックするだけ。あとは、自動的に処理が進められ、日本語化が完了する。「Winamp」の多言語化機能を利用しているため、右クリックメニューやダイアログ、オプション設定などすべての項目を日本語化できる。また、「Winamp」の初期状態ではアーティスト名などの日本語の情報が文字化けしてしまうが、「Winamp日本語化キット」で日本語化すると正しく表示できるようになる。

【ソフト名】Winamp日本語化キット
【著作権者】T-Matsuo 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】第2版(01/01/21)

□Win32工作小屋
http://www.win32lab.com/
□WINAMP.COM Llama Whippin' Good!
http://www.winamp.com/

Webブラウザー「Mozilla」のメニューを日本語化する「Mozilla 日本語パック」

「Mozilla 日本語パック」  「Mozilla」は、オープンソースで開発されたWebブラウザー。米Netscape社が公開したソースコードを元に世界中の有志が開発を進めたもので、「Netscape 6」と似た外観と操作体系をもっている。日本語化の方法は、「Mozilla」で“Mozilla日本語パック”のWebページを開き、“mozilla0.8-langjajp.xpi”と書かれたリンクをクリックすると、インストールが開始される。その後、「Mozilla」を再起動し、[View]-[Language and Web content]メニューの[Japanese]という項目を選択すれば作業は完了だ。メニューや設定項目などを始め、同梱されているHTMLエディターやメール・ニュースクライアントなどすべての項目が日本語化できる。独特のインストール方法だが、「Mozilla」上の操作だけですむので簡単に日本語化できる。

【ソフト名】Mozilla 日本語パック 【著作権者】山本 和彦、古川 良一 両氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】Mozilla 0.8 日本語パック(01/02/25)

□もじら組‐www.mozilla.gr.jp
http://www.mozilla.gr.jp/
□mozilla.org
http://www.mozilla.org/

■ 日本語化パッチがないソフトを日本語に置き換えよう

 自分の使っている海外製ソフトには日本語化パッチがない! そんな時は汎用日本語化ソフトを使ってみよう。汎用日本語化ソフトとは、タスクトレイに常駐して英語のダイアログやメニューなどを日本語に置き換えてくれるもの。変換データを自分で作成すれば、どんなソフトでも使えるのが心強い。また、海外製ソフトのデータを直接書き換えて日本語化させるちょっと高度なソフトも紹介しよう。

最初から16種類の辞書が内蔵されている汎用日本語化ソフト「E-WordChanger 2000」

「E-WordChanger 2000」  「E-WordChanger 2000」は、英語版ソフトのメニューやダイアログ内の文字列を日本語に変換する汎用日本語化ソフト。日本語化したいソフトごとに“辞書ファイル”と呼ばれる変換データを用意することで、メニューやダイアログの英語表記を対応した日本語に置き換えて表示する。タスクトレイに常駐し、メニューやダイアログを表示する段階で日本語に置き換えるため、英語版ソフトの実行ファイルそのものには全く手を加えないのが特長。日本語化するには、日本語化したいソフトを[ターゲット設定]で指定し、変換実行のチェックをつけてから該当ソフトを起動すればよい。あらかじめ「IrfanView」や「WinZip」など16種類の辞書ファイルが用意されているが、自分で辞書ファイルを作成し、好きなソフトを日本語化することも可能。辞書ファイルの作成方法はヘルプに詳しく書かれているので、ヘルプを参考にしながら作成するといいだろう。作者によると、自作辞書ファイルを送付した人はシェアウェア登録料が免除されるそうなので、愛用ソフトの辞書ファイルを作って作者に送ってみてはいかが?

【著作権者】EP82改/かず 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】1.51(01/02/12)

□HDBENCH NET
http://www.hdbench.net/

リソースデータを直接編集する上級者向けソフト「eXeScope」

「eXeScope」
 「eXeScope」は、EXEやDLLに含まれるメニューやダイアログのリソースデータを編集できる実行ファイル解析ソフトだ。EXEなどの実行ファイルはテキストエディターで開いても意味不明な文字が羅列されているだけだが、「eXeScope」を使えば、メニューやダイアログに関する部分を文字列として表示して、書き換えることができる。たとえば“File”と書かれている部分を“ファイル”と変更すれば日本語化でき、逆に日本語で書かれた文章を英語に書き換えることも可能だ。ただし、リソースデータを書き換えたソフトは個人使用にとどめること。また、リソースデータを書き換えるとソフトが動作しなくなる可能性があるほか、書き換えたソフトのサポートも受けられなくなるので、個人の責任において利用するようにしよう。

【著作権者】とし 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】6.10(00/11/20)

□自作ソフト紹介 & Delphi Programming TIPS
http://hp.vector.co.jp/authors/VA003525/Jindex.htm
□窓の杜 - eXeScope
http://www.forest.impress.co.jp/library/exescope.html

(山本 幸広)

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