【第71回】

ある雨の日が舞台のアドベンチャー「8月7日の雨宿り」

さわやかな16種類のショートストーリーをじっくり味わおう

(00/10/26)

ゲームの舞台はバス停の小屋
ゲームの舞台はバス停の小屋
 
2人の女の子も雨宿りしていた
2人の女の子も雨宿りしていた
 
 ある雨の日に、同じバスの停留所で偶然雨宿りをしていた男女3人が、誰かが置いていった1本の傘を巡って会話を始め、やがて心を通わせていく。そんな情景を描いたアドベンチャーゲームが「8月7日の雨宿り」だ。ゲームの主人公は、雨に降られて屋根つきの停留所の中で足止めを食っている中学生の男の子。停留所の中には、同じように雨宿りをしている女子高校生と女子中学生。そして、持ち主がわからない1本の傘。雨は激しく、当分やみそうにない。「傘を借りようか?」という問いかけから、ゲームのストーリーは大きく動き出す。「傘を借りよう」「いや、勝手に使うのはよくない」という2つの選択肢が表示されるので、好きな方をマウスで選択しよう。選択肢は1回につき2つか3つで、会話で意見を求められたときや決断を迫られる場面で表示される。選んだ選択肢に従って異なったストーリーが展開し、選択肢の数もストーリーの進み方によって変化する。ゲームの途中でセーブして、後でセーブした続きから再びプレイすることも可能なので、選択肢が表示されたらすかさずセーブしてじっくり考えながら少しずつストーリーを進めてみよう。果たして、あなたは16種類用意されているすべてのエンディングを見ることができるだろうか?

 「8月7日の雨宿り」は、ときどき表示される選択肢の選び方によって大きくストーリーが変化するので、ゲームに慣れるまではゆっくりとメッセージを読んで、現在の状況を冷静に判断するのがポイント。1回のプレイ時間は30~60分程度と短く、気軽に何度もプレイして楽める。2回目以降のプレイでは、メニューで[次の選択肢まで進む]を選べば通常の数倍の速さでメッセージが表示され、一気に次の選択肢まで進むことができるようになっている。エンディングを迎える頃には、きっとあなたの心に夏の夕立があがった後のようなさわやかな印象を残してくれるだろう。過ぎ去った夏に思いをはせながらプレイするのがオススメだ。なお、作者のホームページではゲーム攻略のヒントが掲載されている。何度プレイしてもすべてのエンディングを見ることができないときは参考にしてみよう。

【著作権者】GARA 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.1
【ファイルサイズ】1.77MB

□GARA-LAND
http://www.interq.or.jp/enka/iigghhii/

(清野 貴明)

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