Winゲームデモ!


【第100回】

連載100回記念 ゲームデモスペシャルレビュー

今まで紹介できなかったゲームの中から秀作ゲームを4本まとめてピックアップ!!

(00/09/20)

 最新のゲームデモを紹介してきたこのコラムも、今回で第100回。思えば、ずいぶんいろいろなデモ版を試してきた。しかし毎週次々と新作が公開される中、秀作であるにもかかわらず、扱う機会を逸してしまった作品も多い。そこで今回は、いままで取り上げられなかったタイトルの中から、私駒沢丈治が自信をもってオススメできる作品を、4本まとめてドドッと紹介しよう。 (記事のおわりに読者プレゼントのお知らせがあります)

■ リアルタイムストラテジー「エイジ オブ エンパイア II」

メインメニュー。デモ版ではキャンペーン1本とカスタムシナリオをプレイできる

PCゲームの王道を突っ走る定番ソフト

イングランド軍の進行を阻止せよ
スコットランド軍を指揮して戦い、イングランド軍の進行を阻止せよ

 まず最初に取り上げたいのが、いまやストラテジーゲームの定番となった、マイクロソフトの「エイジ オブ エンパイア II」。これほど良質なゲームも珍しい。前作「エイジ オブ エンパイア」に続くシリーズ2作めで、暗黒時代から中世までが舞台となっている。大型の攻城兵器や大砲、強力な騎馬兵も登場し、様々な戦術を試せるところが楽しい。歴史をテーマにしているせいか、なんとなく難しそうに見えるかもしれないが、実際はそれほどでもない。操作はマウスだけで行えるし、プレイヤーのスキルに合わせて難易度の調整もできる。この機会に、ぜひ試してもらえればと思う。

ストラテジー初心者にオススメの1本

敵の都市を破壊して戦力を削げ!!
入り乱れて戦う敵味方の兵士。敵の都市を破壊して戦力を削げ!!

 デモ版でプレイできるのは、シングルプレイ用のキャンペーンシナリオ「ウィリアム・ウォーレス チュートリアルキャンペーン」とカスタムシナリオの「The Coastal Map」の2本。キャンペーンシナリオは全部で7つパートに分かれており、目的や達成条件も様々だ。プレイしながら少しずつルールを覚えられるチュートトリアルになっているので、この手のストラテジーに馴染みがない人でも楽しめると思う。ゲームバランスも絶妙で、何度か繰り返しているうちに戦い方のコツを自然に学べるはずだ。

拡張パックではマヤ、アステカ、スペイン、朝鮮、フン族の5民族が追加された

拡張パックでは5民族が追加された
拡張パックではマヤ、アステカ、スペイン、朝鮮、フン族の5民族が追加された

 マイクロソフトのホームページからは、「エイジ オブ エンパイア II」のデモ版とは別に、9月22日に発売予定の「エイジ オブ エンパイア II拡張パック:覇者たちの光陰」のデモ版もダウンロードすることができる。拡張パックでは、新たに5つの民族が追加され、よりバリエーションの豊かなプレイを楽しめるようになった。公開されているデモ版では、アステカ族を演じるキャンペーンシナリオ「モクテスマ」をプレイすることができる。ただし拡張パックのデモ版は英語版なので、表示やナレーションはすべて英語のまま。動作に支障はないが、念のため。

□「エイジ オブ エンパイア II&拡張パック:覇者たちの光陰」のホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/conquerors/
□「エイジ オブ エンパイア II」のダウンロードページ
http://www.microsoft.com/japan/games/age2/trial_japan.htm
□「エイジ オブ エンパイア II拡張パック:覇者たちの光陰」のダウンロードページ
http://www.microsoft.com/japan/games/conquerors/download.htm

(c) 2000 Microsoft Corporation. All rights reserved. Terms of Use.



■ 戦略シミュレーション「大戦略IVコンプリートボックス」

マップはお馴染み「アイランドキャンペーン」

あの名作をいま再び味わう感動

ヘックスのデザインが一新された
ヘックスのデザインが一新された。旧版が好みなら、そちらを選ぶこともできる

 数ある大戦略シリーズの中でも、リアルタイム制を初めて導入した「大戦略III」と、それに続く「大戦略IV」が一番好きという人は結構多いはずだ。かくいう筆者も、発売当時は何度眠れぬ夜を過ごしたことか。趣味が高じて、とうとう攻略本の制作にかかわったほど。ハードディスクすらほとんど普及していない時代だったが、あのころは手にするゲームのすべてがキラキラと輝いて見えたような気がする。…とまあ、それはさておき、その「大戦略IV」がWindows版として復刻されたのは去年のこと。今回紹介する「大戦略IVコンプリートボックス」は、兵器とマップを大幅に追加した最新版だ。

最高司令官として全部隊を指揮せよ!!

戦闘シーンはこんな感じ
戦闘シーンはこんな感じ。地形や支援部隊の存在がひと目でわかる

 ゲームが起動したら、まず青軍と赤軍のどちらで戦うかを選ぶ。マップはお馴染みの「アイランドキャンペーン」だ。手もちの部隊を配置したら、それぞれに移動目的地と戦闘スタイルを指示する。前線に近い戦車部隊とヘリ部隊はあらかじめ攻撃命令が与えられた状態で始まるが、それ以外の部隊は守備命令のままなので、戦闘に参加させたい場合は適切な指示を与えることを忘れないように。ゲームはターンではなく、リアルタイムで進む。進行が遅く感じる場合は、スピードをちょっと早めてみよう。

制限は多いが、試す価値アリ

登場する兵器は246種類
登場する兵器は246種類。B-2やF-22も収録されている

 デモ版で試せるのは、このマップのみ。プレイヤーは青軍と赤軍のどちらか好きなほうを選べるが、生産できる兵器はどちらもアメリカの兵器で、ほとんど違いを感じられなかった。手練れの大戦略ゲーマーには少々食い足りなく感じるのは否めないが、それでもかつての名作をWindows上で試せるのはうれしい。すでに発売されている製品版ではLAN対応のネットワーク対戦に対応しているほか、オマケとして特製のスクリーンセーバーが収録されているとのこと。

□「大戦略IVコンプリートボックス」のホームページ
http://www.systemsoft.co.jp/game/products/DS4CBox.html
□「大戦略IVコンプリートボックス」のダウンロードページ
http://www.systemsoft.ab.psiweb.com/AM/LIB/DS4trial.html

(c) 2000 SystemSoft Corporation



■ アクションアドベンチャー「Indiana Jones and the Infernal Machine」

離れたところにジャンプしたいときはムチを使う

古代バビロニアの謎を解け

水たまりの中に横たわる白骨
水たまりの中に横たわる白骨。その側には回服用のアイテムが落ちていた

 3本めは、『インディ・ジョーンズ』のアクションアトベンチャーだ。本家ルーカスアーツの手によって、映画と同じくジェットコースター感覚の作品に仕上げられている。時は、第二次世界大戦終結後の1947年。ギリシャ近海で引き上げられた難破船の中から、奇妙な形の歯車が発見された。学者たちが調べたところ、その歯車は古代バビロニアで作られた機械「マルドゥックの悪魔(Marduk's Infernal Machine)」の一部であるらしい。“バベルの塔”の頂に設置され、時空を超えてモノを動かす超自然的な力を備えていたという。伝説の機械の謎を解くべく、砂漠に埋もれた遺跡にインディ・ジョーンズが潜入するところから冒険が始まる。

シーンも豊富でしっかり楽しめる

地底湖の中を泳ぐインディ
地底湖の中を泳ぐインディ。肉食の魚がウヨウヨする危険な場所だ

 操作には複数のキーを使う。移動はカーソルキーを使って行うが、そのほかにもジャンプや伏せ、戦闘、アイテムの使用など様々な行動が可能なので、プレイ前にヘルプファイルを参照してもらいたい。謎解きはそれほど難しくないが、もし最初の小部屋で行き詰まってしまったら、顔が彫られた四角いブロックを探して動かしてみよう。離れた場所に飛び移りたい場合は、なにかにムチを引っ掛けてからジャンプするといい。地底湖や溶岩だまりなど見どころも豊富で、デモ版とはいえ、たっぷり楽しめるはずだ。

映像も謎も丁寧に作られた上質の作品

灼熱の溶岩だまり
灼熱の溶岩だまり。足を滑らせると即座にゲームオーバー

 遺跡を探索するアクションアトベンチャーということもあり、全体的な印象は「トゥームレイダー」に似ている。というか、「トゥームレイダー」のほうが映画「インディ・ジョーンズ」から多くの影響を受けて作られた作品なので、当然といえば当然かもしれないが。光と影を絶妙に使った映像が美しく、また仕掛けられたトラップや謎もよくできている。ただしセリフやドキュメントがすべて英語なので、そこがちょっとキツい。これを日本語でプレイできたら最高なのに、と思う。

□「Indiana Jones and the Infernal Machine」のホームページ
http://www.lucasarts.com/products/indy/
□「Indiana Jones and the Infernal Machine」のダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/indianajonesandtheinfernalmachine.shtml

(c) Lucasfilm Ltd. & ™ All rights reserved. Used under authorization.



■ 3Dアクションシューティング 「Delta Force: Land Warrior」

プレイヤーが演じるのはテキサス出身のマッチョな米軍兵士、32歳

対テロリスト部隊の一員として戦う

接近戦を避け、遠距離から狙撃するのが序盤のポイントだ
接近戦を避け、遠距離から狙撃するのが序盤のポイントだ

 さて、今回最後に紹介したいのが 「Delta Force: Land Warrior」だ。いわゆる「QUAKE」系の3Dアクションシューティングなのだが、アメリカ陸軍の対テロリスト部隊「デルタフォース」をモチーフにしたリアルな設定が最大の特徴。プレイヤーはデルタフォースの一員としてミッションを遂行し、なおかつ自分たちの損害を最小限に抑えなければならない。3Dアクションシューティングならではのスピーディな展開に、ストーリーと戦術性をミックスさせた作品というわけだ。

5種類の武器を上手に使い分けろ

ピラミッド内に潜入成功
ピラミッド内に潜入成功。追跡者を倒し背後の憂いを絶て!!

 スタート時に装備しているのは、コンバットナイフと自動拳銃、アサルトライフル、グレネードランチャー、手榴弾の5種類。これらの武器をうまく使いこなしながら、テロリストが潜むピラミッド内へ潜入する。序盤の砂漠では、アサルトライフルを使った狙撃が有効だ。物陰に身を隠しながら、確実に相手を倒すこと。ピラミッド内では、手榴弾とサブマシンガンが威力を発揮する。ただし敵もドカドカと手榴弾を投げつけてくるので、間合いには十分注意しよう。

難易度は高いがバツグンのゲーム性

ピラミッド内部で待ち受ける敵兵士
ピラミッド内部で待ち受ける敵兵士。手榴弾に気をつけろ!!

 テロリスト集団の基地に突入するミッションであるだけに、難易度はかなり高い。最初のうちはピラミッドにたどり着くことすら難しいかもしれないが、何度か繰り返しているうちに少しずつコツが飲み込めてくるはずだ。ターゲットスコープを覗いて、敵の胸元に照準を合わせるときの緊張感。ピラミッド内で繰り広げられる、息もつかせぬ壮絶なバトル。状況に合わせて複数の武器を選べるところもいい。ゲーム性も高く、本気で楽しめる1本。なにはともあれ、ぜひ一度お試しあれ!!

□「Delta Force: Land Warrior」のホームページ
http://www.novalogic.com/games/DF3/
□「Delta Force: Land Warrior」のダウンロードページ
http://www.novalogic.com/games/DF3/demo/demo.html

(c) 1999 NovaLogic, Inc.

 というわけで、いつもより短めの紹介になってしまったが、楽しんでいただけただろうか。「Winゲームデモ!」を毎週続けてこれたのも、ひとえに読者の皆様の応援があってこそ。今後ともよろしくお願いいたします。

(駒沢 丈治)


【読者プレゼントのお知らせ】

「Winゲームデモ!」連載100回を記念し、このコーナーで紹介したゲームの製品版やTシャツを合計25名の皆様にプレゼントいたします。応募締め切りは25日(月)正午です。詳しくは以下のページをご覧ください。

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