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紙飛行機設計・飛行シミュレーションソフト「PPTool」「PPSim」

精密な紙飛行機を設計して、滞空時間の長い紙飛行機を作り出そう

(00/08/29)

「PPTool」
「PPTool」
 
「PPSim」
「PPSim」
 
 紙飛行機といえば、折り紙などですぐに作ることができる簡単なものを連想するかもしれないが、一定のルールのもとで設計した精密な作りの紙飛行機も存在し、紙飛行機の滞空時間を競う大会が全国で開催されている。そういった大会で使用する精密な紙飛行機の作成を支援するのが、紙飛行機設計ソフト「PPTool」と、「PPTool」で設計した紙飛行機の飛行をシミュレートするソフト「PPSim」だ。

 「PPTool」では、数値を入力して紙飛行機の主翼・尾翼・胴体などの寸法や形状を決め、使用する紙質などを設定して紙飛行機を設計する。設計したあとは、メニューから[計算スタート]をクリックするだけで滞空時間などの予測値を自動で計算して表示する。設計上の様々なパラメーターを変更して繰り返し計算を行い、複数の計算結果を比較しながらよく飛ぶ紙飛行機を設計できる。設計パラメーターは独自形式のファイルで保存でき、設計した紙飛行機全体の図面を印刷したり、主翼や尾翼など部品ごとの図面をBMPやWMF形式の画像ファイルで出力することも可能だ。

 「PPSim」では、「PPTool」で保存した独自形式のファイルを読み込んで風速や発射速度などの飛行条件を設定し、紙飛行機の飛行の様子を3D表示してシミュレートできる。滞空時間や最大飛行高度、飛行速度なども自動で計算され、[再生]ボタンを押すと紙飛行機が発射して旋回し、着地するまでの一連の挙動をアニメーション表示する。飛行条件を少し変更するだけですぐに墜落したり、逆に長時間旋回を続けるようになるなど、紙飛行機のリアルな挙動を何度も繰り返し見ることができる。

 なお、大会で優勝した紙飛行機の設計パラメーターを再現したサンプルファイルもいくつか同梱されているため、「PPTool」を使って紙飛行機を一から設計しなくても、紙飛行機の図面を印刷したり、飛行のシミュレーションを楽しむことができる。2つのソフトを使うだけでなく、印刷した図面をもとに本格的な紙飛行機作りにチャレンジしてみてはいかがだろう。

【ソフト名】PPTool
【著作権者】桝岡・V尾翼 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.4(99/07/18)

【ソフト名】PPSim
【著作権者】桝岡 秀昭 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.4(00/06/17)

□桝岡さんの紙飛行機ツール
http://member.nifty.ne.jp/AKIMOTO/pptool00.htm

(日沼 諭史)

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