iモードとオンラインソフトのイイ関係


【第3回】

ひと味違った着メロを手軽に登録しよう

(00/08/11)

 楽しい音楽で電話の着信やiモードメールの受信を伝える“着メロ”。着メロ本に掲載されている入力手順を見て着メロデータを入力したり、着メロデータが集められたホームページから好きな音楽をダウンロードする方法がよく知られている。どちらも好きな着メロを手軽にiモード端末に登録できるが、オンラインソフトを使いこなせばもっと手軽にたくさんの着メロを楽しめる。そこで今回は、オンラインソフトで着メロデータを自由自在に扱うテクニックを紹介しよう。

着メロデータの活用支援ソフト「Cmero♪」

「Cmero♪」  「Cmero♪」は、着メロの曲データの活用をさまざまな方法で支援するソフト。着メロデータの作成や試聴、iモード端末への着メロデータの転送などを行える。和音の着メロにも対応しているほか、たくさんの着メロデータをダウンロードできる「Cmero♪曲サーバ」を利用して手軽に着メロデータを集めることが可能だ。「Cmero♪」はiモードを含む数多くの機種に対応しており、iモード端末では初代の「501iシリーズ」と、その後登場した和音着メロ対応の「502iシリーズ」「209iシリーズ」などの最新のiモード端末にも対応している。また「502iシリーズ」から新たに追加された、ホームページから着メロデータをダウンロードできる新機能の「iメロディ」と「Cmero♪」を組み合わせて利用したり、着メロデータを添付したメールを「Cmero♪」からiモード端末に送信して、着メロデータをiモード端末により手軽に登録することもできる。

 「Cmero♪」では、着メロデータを集めるためにいくつかの方法が用意されている。この中でもっとも簡単に着メロデータを集める方法は、「Cmero♪曲サーバ」という「Cmero♪」ユーザー向けに無料で着メロデータを配布しているホームページを利用する方法だ。まずは、このホームページから着メロデータをパソコンにダウンロードしよう。「Cmero♪曲サーバ」にアクセスすると、公開されている着メロデータの曲名一覧が表示され、どれでも好きな曲を試聴し、気に入ったらダウンロードして「Cmero♪」で利用することが可能だ。和音対応の着メロデータはパート単位で登録されており、複数の着メロデータを同時再生することで試聴できる。

 気に入った着メロデータをダウンロードできたら、さっそくiモード端末に登録して利用したいところ。しかし、ダウンロードした着メロデータがたくさんあっても、実際にiモード端末に登録できる曲数は限られているし、苦労して登録しても想像していた音と違っていたなんてことにもなりかねない。「Cmero♪」は、携帯電話の機種ごとに異なるテンポや音の間隔などを再現できるため、ダウンロードした着メロデータが自分のiモード端末でどのように聞こえるかを、iモード端末に登録する前に確認することが可能だ。再生するには、ダウンロードしたCME形式のファイルをダブルクリックして「Cmero♪」に取り込み、メールソフトのメッセージリスト表示に似た画面で着メロデータを選んで、再生ボタンをクリックするだけでOK。ここでも和音のパートは一曲の着メロデータとして登録されているので、3和音なら3つのパートを選んで同時再生することで試聴できる。  

 試聴を繰り返して登録する着メロが決まったら、iモード端末に登録しよう。着メロデータの登録は、502iシリーズ以降なら「Cmero♪」のメール送信機能を使って、iモードのメールアドレスへ着メロデータを送信するだけで簡単に登録できる。ただし、iモードは500バイトをこえるメールを受信できないため、長い着メロデータを登録できないので注意が必要だ。もしiモードへのメール送信がうまくいかなかったら、着メロデータを「Cmero♪曲サーバ」にアップロードすると同時に、その着メロデータをダウンロードできるURLのみをiモード端末にメールで送信する「iメロディURL通知機能」を利用しよう。これで長い着メロデータも登録できる。

 なお、着メロデータのダウンロードやメール添付に対応していない501iシリーズでは、着メロデータを選んだときにウィンドウ内に表示される入力手順に従って、手入力で着メロデータを登録しよう。また、市販のメモリダイヤル編集ソフトや着メロ作成ソフトに付属しているパソコンと携帯電話をつなぐケーブルを用意して、ケーブル転送によって着メロデータをiモード端末に登録することもできる。筆者が試してみたところ、市販のメモリダイヤル編集ソフトのケーブルをそのまま利用することができた。このとき、iモード端末の内部データを直接操作するため、ほかのデータが消えてしまわないかという不安があったが、とくに問題はなかった。手入力と比べると、ケーブル転送による着メロデータの登録のほうが格段に早いので、ぜひ挑戦してみよう。逆に、以前手入力で登録した大切な着メロデータを、ケーブル経由で「Cmero♪」に取り込んで保存することも可能だ。

 気に入った着メロデータをiモード端末に登録して友達同士で自慢していると、仲のいい友達から「その着メロほしい!」って言われるかもしれない。ここでも、メール添付やホームページ経由など、これまで紹介した方法で簡単に着メロデータを交換することが可能だ。ただし、友達に着メロデータを送るときは、自作の着メロデータか、クラシック音楽の着メロデータなど著作権の保護期間を過ぎたものだけにとどめたい。着メロデータを交換する友達も「Cmero♪」の登録ユーザーなら、「Cmero♪曲サーバ」のホームページを利用すればよい。このサーバーは日本音楽著作権協会(JASRAC)へ届け出たうえで運営されているので、著作権を気にせず安心して利用できる。

【著作権者】PAO 氏
【ソフト種別】シェアウェア 年間1,500円
【バージョン】1.6Z(00/06/28)

□Cmero♪・・・着メロ作成支援ソフト
http://www.ops.dti.ne.jp/~paopao/MySoft/Cmero/
□窓の杜 - Cmero♪
http://www.forest.impress.co.jp/library/cmero.html

■ iモード専用4和音着メロ作成ソフト

 着メロ支援ソフトはまだまだたくさんある。そのなかから、iモード専用に作られた4和音対応着メロデータ作成ソフト「MLD Creator」と「Make i Melody!」を紹介しよう。

独自言語で作曲する502iシリーズ専用着メロ作成ソフト「MLD Creator」

「MLD Creator」  「MLD Creator」は、502iシリーズ専用の4和音対応着メロデータ作成ソフト。着メロデータの作成は「MLD Creator」独自の言語を入力して行う。画面上のパート1からパート4までの入力画面をタブで切り替えながら、パートごとに入力する。また、音符をマウスで五線譜上に置いていく「楽譜入力」も可能で、作成途中にいつでも試聴できる。完成したらMLD形式で保存し自分のホームページにアップロードして、iモード端末でアクセスしてダウンロードすればiモード端末に着メロデータを登録できる。また、着メロデータの添付メールを作成してクリップボードにコピーする機能もある。ただし、iモードメールシステムは500バイト以上のメールはやりとりできないので、メッセージボックスの表示でクリップボードに何バイトコピーされたのか確認しよう。

【著作権者】NAKA 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】1.03(00/06/25)

□NAKAのホームページだよぉ!!!!
http://www.naka-net.com/

音を直接置いていくN502i専用4和音対応着メロ作成ソフト「Make i Melody」

「Make i Melody」  「Make i Melody」は、N502i専用の4和音対応着メロデータ作成ソフト。左右にならんだ4つのテキストエリアに音をおいていく。パートを選び音符選択ウィンドウから、四分音符などの音符名をクリックし音階名をダブルクリックして着メロデータを作成していく。作成中はいつでも試聴でき、完成した着メロデータは、独自形式のほか、iメロディのMLD形式やメールソフトに貼り付けると添付メールを送信できるiモード形式で保存できる。iモードメールシステムは、500バイト以上のメールはやりとりできないのでiモード形式のファイルが500バイト以内か確認しよう。また、DDIポケットのエッジ端末で使用できる着メロデータも作成可能だ。なお、N502i専用のソフトだが、筆者が試した範囲ではiメロディ対応のiモード端末なら問題なく使用できた。

【著作権者】はざーど 氏
【ソフト種別】シェアウェア 500円
【バージョン】4.20PDX(00/06/13)

□SOFTWARE LAND
http://hazard-0.hoops.ne.jp/

 今回は、iモード端末の着メロを自由自在に操作するテクニックを紹介した。自分にぴったりのテクニックは見つかっただろうか。サウンドが満足いくようになったら、今度はビジュアルが気になるところ。iモードにはメールや着メロなど様々な機能があるので、通話しなくても画面を見る機会が多い。そこで次回は、iモード端末の画面表示を楽しくする“待ち受け画像”にこだわってみる。

(山崎 真裕)

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