Winゲームデモ!


【第89回】

ピンボールゲーム「3D UltraPinball Thrillride」

仕掛け満載のテーマパーク型ピンボール登場!!

(00/07/05)

タイトル画面

 そういえば最近、ゲーセンでピンボールを見かけることが減ったような気がする。あのバタくさい電飾や凝ったメカニズムが結構気に入っていたのだが、設置面積や稼働率を考えると、たしかにいまのゲーセンには不向きなのかもしれない。だったら、パソコンで手軽に楽しんじゃえ…というわけで、今回は最新のピンボールゲーム「3D UltraPinball Thrillride」を紹介しよう。


実在するテーマパークをモチーフに

 「3D UltraPinball Thrillride」は、アメリカにある実在のテーマパーク「HERSHEYPARK」をモチーフにしたピンボールゲームだ。「HERSHEYPARK」のハーシーというのは、そう、あのブ厚い板チョコで有名なハーシーのこと。気になったのでちょっと調べてみたところ、ハーシー社を創ったミルトン・S・ハーシーが1937年にペンシルバニア州にオープンさせた一大観光地らしい。「3D UltraPinball Thrillride」は、その「HERSHEYPARK」を丸ごと舞台にし、さまざまなアトラクションやライドを仕掛けに使ったピンボールゲームというわけだ。そんなわけで、プレイ中に板チョコやキスチョコ、ココアがボーナスポイントとして与えられることもある。

HERSHEYPARKをモチーフにしたテーブル   テーブル中央に現れたKISSING TOWER
HERSHEYPARKをモチーフにしたテーブル。色もサウンドも華やかだ   テーブル中央に現れたKISSING TOWER。これ自体が巨大なバンパーとしてボールを弾く

フィールド上の点滅しているところを狙え!!

画面左上の“THRILL ZONE”でボーナスポイントをゲット
画面左上の“THRILL ZONE”でボーナスポイントをゲット。稼ぎどころだ

ローラーコースターに貯まったボールがリリース
ローラーコースターに貯まったボールがリリースされてマルチボールモードに

 ピンボールの遊び方について、あれこれ説明する必要はないだろう。ゲームが始まったら[↓]キーを押してボールを打ち出し、あとはひたすらフリッパーで打ち返すだけ。フィールドからボールを落とさないよう、上手にコントロールしよう。本物のピンボールのように台を揺らすこともできるが、あまり派手にやるとティルトになってしまうので、注意すること。

ボールの打ち出し[↓]キー/マウスの左・右ボタン同時クリック
左フリッパー左[Ctrl]キー/マウスの左ボタン
右フリッパー右[Shift]キー/マウスの右ボタン
台の左を揺らす[Z]キー
台の右を揺らす[/]キー
台の中央を揺らすスペースバー
ウィンドウ切り替え[F5]キー

 「3D UltraPinball Thrillride」のフィールドは、大きく2つの部分に分かれている。画面中央のメインフィールドにある、ジュースの自動販売機型をした赤・青・緑の3つのドロップターゲットすべてにヒットさせると、画面左上の“THERILL ZONE”にボールを送ることができるようになる。ここでは1ヒットあたり5,000点のボーナスを稼げるので、まず最初に狙いたいポイントだ。

 メインフィールドの左右には「HERSHEYPARK」の目玉アトラクション、木製ローラーコースターの「LIGHTNING RACER」とウォーターシュートが配置されている。レーンからボールを送り込み、タイミングよくライドにぶつけることができれば、最大2個までボールをキープすることが可能だ。3個めのボールがぶつかった時点でマルチボールモードに入るので、ぜひこれも狙ってみよう。フィールド上で点滅している部分にボールを当てれば“何か”が起こる仕組みなので、いろいろと試してもらいたい。

 なおこのゲームは最低でも800×600ドットの解像度が必要なので、640×480ドットのマシンではプレイすることができない。まず問題ないとは思うが、念のため。

ピンボール初心者でも楽しめるデザイン

人の乗ったコースターが登場
人の乗ったコースターがときどき登場する
 色使いとサウンドが、ワクワクするほど華やかだ。ジェットコースターやメリーゴーランドなど、遊園地にある様々なアトラクションやライドをモチーフにして、上手にデザインされている。グラフィックも美しい。銀色に輝くボールに周囲の映像が映り込むなど、小技も利いている。スリングやパンパーの反射が強めに設定されているせいかスピード感は十分だが、難易度はそれほど高くない。フリッパーの間隔も狭く、結構楽にボールをキープすることができた。ピンボールに慣れていない初心者でもたっぷり楽しめる、なかなかいい台だと思う。

テーブルに仕掛けられたトリックを暴け!!


デモ版のプレイは200万点まで
デモ版のプレイは200万点まで。ちょっと物足りない!?
 デモ版でプレイできるのは、最高200万点まで。なんだかすごい得点のように感じるが、最近のピンボールは超インフレ型のスコア計算なので、思ったほどではない。ちょっと慣れれば、2~3分で出せるようになるはずだ。スコアが200万点に達するとメッセージが表示されて、いきなり終了してしまう。イマイチ遊び足りなくも感じるが、このデモ版の場合はスコアにこだわるより、むしろ隠された仕掛けを試すつもりでプレイしたほうがずっと楽しめると思う。もちろん、製品版にはこのような制限はなく、ハイスコアを目指して存分に楽しむことができる。HERSHEYPARKのほか、独自にデザインされた2つのテーブルが用意されているとのこと。ただし、残念ながら日本国内での販売や日本語版への移植は現在のところ予定されていない。

発売元Sierra On-line
価格29.95ドル
発売日2000年秋発売予定

(00/06/27、thrilldemo.exe、15.5MB、ゲームデモ)

□「3D UltraPinball Thrillride」のホームページ
http://www.sierra.com/attractions/titles/thrillride/
□「3D UltraPinball Thrillride」のダウンロードページ
http://www.gamesdomain.co.uk/demos/demo/thrilldemo.html

(駒沢 丈治)


Copyright 2000 Sierra On-Line, Inc.


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