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フリーの3Dモデリング・レンダリングソフト「Blender」v1.80

モーフィングなどの技術を使った3D CGアニメーションも作成可能

(00/06/23)

「Blender」v1.80  フリーの3Dモデリング・レンダリングソフト「Blender」v1.80が、21日に公開された。マウスとキーボードをフルに活用して様々な形状の3Dオブジェクトを組み合わせ、モーフィングなどの技術を使って3D CGやアニメーションを作成できる。Windows 95/98/NT 4.0対応のフリーソフトで、現在Blenderの公式ホームページからダウンロードできる。

 「Blender」は、モデリングとレンダリング、アニメーション作成機能を備えた3D CG作成ソフト。マウスとキーボードを使い、平面・立方体・球といった3Dオブジェクトや曲線などを組み合わせて3D空間をモデリングし、レンダリングを行うことで3D CGを生成することができる。モデリングした3Dデータは「Blender」独自のファイル形式で保存でき、レンダリング後の3D画像はTGA形式の画像ファイルで保存できる。

 3Dオブジェクトに動きを設定して3D CGアニメーションを作成することも可能で、モーフィングによって3Dオブジェクトをなめらかに変形させる3D CGアニメーションを作成したり、インバース・キネマティクスという技術を使って、歩く人間などの3D CGアニメーションも表現できるようになっている。作成した3D CGアニメーションはAVI形式のムービーファイルなどで保存可能だ。

 これまでは一部の機能が制限されたフリー版とすべての機能を利用できるシェアウェア版に分かれていたが、v1.80からはフリー版でも全ての機能が利用できるようになった。「Blender」の操作の自動化やアニメーションの動きの設定などを行えるスクリプト機能、3D CGをよりリアルに表現できるラジオシティや環境マッピングといったレンダリング方法など、数多くの機能を制限なしに使用できる。

 なお、「Blender」のウィンドウデザインは一般的なWindowsアプリケーションとは大きく異なり、グレーを基調とした画面内に数多くのボタンが配置されている。また、ショートカットキーを頻繁に使用し、主に3ボタンマウスでの操作を想定しているなど操作性も独特だ。初めて「Blender」を使うユーザーは、国内にある「Blender」の非公式サイトで配布されている日本語版のオンラインマニュアルなどを読みながら使うとよいだろう。

【著作権者】Not a Number
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.80(00/06/21)

□Blender, freeware 3D software
http://www.blender.nl/
□Blender - Unofficial Japanese Site -
http://www.dims.or.jp/~saito/blender/blender_jp.html

(日沼 諭史)

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