Winゲームデモ!


【第87回】

対戦型フライングバトル「Flying Heroes」

大空を舞台に戦う、白熱の格闘ゲーム

(00/06/21)

タイトル画面

 空中戦は大好きだが、操作が難しいのはイヤという人は、意外に多いんじゃないだろうか。もっとシンプルに、たとえば「QUAKE」のような感覚でドッグファイトを楽しめればいいのにと思っている人も、たくさんいるに違いない。そんなワガママなあなたにぜひ一度試していただきたいのが、今回紹介する「Flying Heroes」。簡単な操作で派手な空中戦をバリバリ楽しめる、ストレートなアクションゲームだ。


3D空間を縦横無尽に駆け回れ!!

 「Flying Heroes」の魅力は、アクションゲーム感覚で気楽にドッグファイトを楽しめるところにある。コンバットフライトシミュレーターの多くは、戦闘機というリアルなアイテムをシミュレートしているぶん、操作や移動に制限が多い。たとえば空力に矛盾のある動きはできないのが普通だし、武器の射程や破壊力も常識や科学の範疇だ。もちろん、だからこそリアルな空中戦が楽しめるわけだが、しかしこうした制限に囚われない自由な戦いを楽しみたいという人もいるだろう。「Flying Heroes」はファンタジー色を強くすることによって、登場する“飛行機”や武器の幅を広げ、もっと自由に戦えるようデザインされている。アクションゲーム感覚で気楽に、そして純粋にバトルを楽しむことができるのだ。

ドラゴンに乗って戦う“Lizard Riders”   イベントをクリアして賞金をゲット。武器やスキルをパワーアップすることもできる
ドラゴンに乗って戦う“Lizard Riders”。火力とスピードのバランスがいい   イベントをクリアして賞金をゲット。武器やスキルをパワーアップすることもできる

武器やスキルをパワーアップしながら戦う

ステージごとにシチュエーションはまるで違う
ステージごとにシチュエーションはまるで違う。ここは無数の島が浮く“Magic Islands”

十分な火力があれば一発で撃墜することも可能
敵を狙って撃つ!! 十分な火力があれば一発で撃墜することも可能

高い山の頂に城がそびえる“Mountains”
高い山の頂に城がそびえる“Mountains”。深い谷を使って戦うのがコツだ

 ゲームが始まったら、まずキャラクターの登録を行う。名前を顔を決め、続いて難易度の設定。難易度は4段階用意されているが、最初のうちは無理せず“Kid's Play”か“Easy”から始めたほうがいいだろう。難易度は一度決めると途中で変更することができず、違う難易度でプレイしたい場合は、キャラクターを新しく作りなおさなければならないため注意すること。難易度を決めたら、次は種族の決定だ。「Flying Heroes」には4つの種族が登場し、それぞれが個性のある“飛行機”に乗っている。空飛ぶガレー船を駆る、魔法使い集団“Magion”。飛行船を操る、科学者集団“Hammercraft”。ただしデモ版では、竜に乗って戦う“Lizard Riders”しか選ぶことができない。

 キャラクターの登録を済ませると、チュートリアル(練習)モードに入るかどうかを尋ねられるので、“Proceed”ボタンをクリック。すると巨大なスタジアムを舞台に模擬戦が行われるので、画面に表示されるメッセージを見ながら、操作の基礎を試してみよう。

方向の転換/照準マウス移動
前進[↑]キー
後退[↓]キー
上昇右の[Shift]キー
下降右の[Ctrl]キー
攻撃マウスの左ボタン/右ボタン
左右を眺める[Delete]/[Page Down]キー
後方を眺める[End]キー
スピードアップ[Home]キー

 基本は、相手をターゲットスコープに捕え、攻撃して撃ち落とすだけ。バトルフィールドには弾丸やスピードアップ、シールドなどが落ちているので、これらを拾いながら戦うのがコツだ。テュートリアルが終わると、いよいよシナリオモードに入る。制限時間5分以内にできるだけ多くの敵を撃墜し、ランキングの1位になることを目指そう。

 試合が終了すると撃墜した数に応じて賞金がもらえるので、それを使って武装や攻撃スキルを強化して次の試合に臨もう。プレイ序盤に強力な武器を手に入れるとかなり有利に戦えるため、借金をうまく利用するといいかもしれない。照準合わせに有利な“Auto-aiming”も、早めに手に入れたいスキルだ。

格闘系アクション+空中戦のおもしろさ

敵のガス爆弾が炸裂
敵のガス爆弾が炸裂。至近距離の相手をまとめて葬り去る、危険な武器だ
 ひとことでいえば、空飛ぶ「DOOM」もしくは空飛ぶ「QUAKE」といった感じだろうか。フライトシミュレーターというよりは完全な格闘系で、操作感もこれらの作品に近い。狭い通路の中を走り回るグリグリ感はないものの、そのぶん空間を上下左右に移動できるところが斬新だ。プレイヤーの視点もダイナミックに切り替わるため、つい酔ってしまいそうになるほど臨場感もある。

 アイテムを揃えてパワーアップし、圧倒的な火力で敵を撃墜する心地よさ。いつどこから撃たれるかわからないドキドキ感。いくつものバトルステージが用意されていて、シーンごとに違った戦闘を楽しめるところもいい。装備できる武器やスキルを選び、自分のキャラクターを少しずつ成長させていくRPG的な楽しみも味わえる。

たっぷり楽しめる秀作。ダウンロードの価値アリ!!

撃墜した数に応じて賞金が支払われる
撃墜した数に応じて賞金が支払われる。これを使って武装の強化だ
 デモ版では、4種類ある種族の中から“Lizard Riders”しか選ぶことができない。マルチプレイモードも不可で、試せるのはシングルプレイのみ。本来マルチプレイで戦ってこそ燃える作品であるだけに、これはちょっと残念だ。…とはいえ、シナリオを追いながら様々なシチュエーションで戦うことができるし、武器やスキルのパワーアップを楽しむこともできる。ここまでプレイできることを考えれば、かなりおトクな1本だと思う。92MBオーバーとサイズは少々大きめだが、ダウンロードする価値はある。なお、現時点では日本語化、および日本国内での販売は予定されていない。

発売元TalonSoft Inc.
価格29.95ドル
発売日発売中

(e2kdemoStandardEng.exe、30MB、ゲームデモ)

□「Flying Heroes」のホームページ
http://www.talonsoft.com/flyingheros/
□「Flying Heroes」のダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/flyingheroes.shtml

(駒沢 丈治)


The above artwork is (c) TalonSoft Inc. All rights reserved.


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