Winゲームデモ!


【第86回】

サッカーシミュレーション「EURO 2000」

サッカー欧州選手権の迫力をあなたに

(00/06/14)

タイトル画面

 先週から眠れない夜が続いている。なぜって? もちろん、EURO 2000のせいだ。無理しないで録画かスポーツニュースを見ればいいのだが、ついつい生中継に付き合ってしまう。でまた、これが本気でおもしろいのだから困ったもんだ。というわけで今回紹介するのは、そのEURO 2000を“まんま”ゲーム化したEA Sportsの「EURO 2000」。いまこれを試さずに、どうする?


デモ版は6種類。選んだ国のチームが主役

 いまさら説明するまでもないのだが、EURO 2000というのはサッカー欧州選手権のこと。4年に一度開催され、今回参加するのはドイツ、イタリア、フランスなど予選を勝ち抜いた強豪16カ国。4チームを1ブロックとして総当たり戦を行い、各ブロックの上位2チームが決勝トーナメントに出場するという進行だ。ヨーロッパではワールドカップ並の盛り上がりで、勝っても負けてもファンの盛り上がりは凄まじい。“イレ込んでこそサッカー”というわけで、デモ版もドイツ、スペイン、イタリア、フランス、イングランド、オランダの6カ国版が用意され、その国のナショナルチームでプレイできるようになっている。

 筆者はイングランド版とフランス版を試してみたが、どちらもまったく問題なく動かすことができた。ただし、ゲーム中に表示されるメッセージやナレーションはすべてその国の母国語が使われるので、まずは英語が使われるイングランド版から試してみるのがいいだろう。

自分がプレイしたいチームにキーボードかパッドを割り当てる   イングランド対ドイツ。優勝候補同士の激突だ
自分がプレイしたいチームにキーボードかパッドを割り当てる   イングランド対ドイツ。優勝候補同士の激突だ

発売当時そのままの設定

イングランドの7番はベッカム
どちらのチームも蒼々たるメンバーだ。イングランドの7番はベッカム

ゴールキックの場合は、方向と角度のほかに受け取る相手を指定できる
ゴールキックの場合は、方向と角度のほかに受け取る相手を指定できる

イングランド9番、アラン・シアラーの先制ゴール
イングランド9番、アラン・シアラーの先制ゴール。スタジアムの広告もリアルだ

 デモ版をインストールしようとすると、まず最初にDirectX 7が組み込まれているかどうかの確認メッセージが表示される。「EURO 2000」はDirectX 7とそれに対応したビデオドライバーが必須なので、必要なら別途用意すること。DirectX 6.x以下の環境では、テクスチャが正しくマッピングされないなどのトラブルが発生する。

 さて、インストールが終了し、ゲームを起動すると、2チームが表示されるはずだ。イングランド版の場合はイングランド対ドイツ、フランス版の場合はフランス対オランダとなるので、カーソルキーを使ってプレイしたいチームを指定する。続いて画面左下の三角ボタンをクリックすると、いよいよキックオフ。

プレイヤーの移動カーソルキー
パス[S]キー
シュート[D]キー
ダッシュ[W]キー
ロブ[A]キー
スルーパス[Q]キー
シールディング[E]キー
360度回転[Alt]キー
ポーズ[Esc]キー

 プレイヤーがコントロールしている選手は、足元に黄色いサークルが表示される。使うキーが多いので、一見操作が複雑に感じるかもしれないが、プレイそのものは思ったよりもずっと簡単だ。キックの方向を決めてやれば他の選手たちが上手に回り込んでくれるし、いいタイミングで散ってもくれる。マークの薄い選手にパスを出すよう心がければ、無理なくボールをつなぐことができると思う。選手個人の動きより、空いたスペースや連携を読むのが、このゲームのポイントになる。デモ版でのプレイは、ハーフの45分+ロスタイム。ゲーム中は実時間の10倍の速さで時間が進むので、1プレイは5分弱といったところだろうか。ゴールが決まると、カメラの位置を変えたリプレイが表示される。

ヨーロッパのスタープレイヤーが総出演

ガッツボーズを決めるイングランドの選手たち
ガッツボーズを決めるイングランドの選手たち
 単にサッカーシミュレーションとして評価するなら、正直それほど目新しいものはない。よくできているとは思うが、EA Sportsが過去に出した作品と映像的にも大きな違いはないし、スピード感もそこそこだ。「EURO 2000」の魅力は、これがFIFAとUEFAの認可を得た公式ゲームであるという点に尽きる。登場する選手たちはすべて実名だし、使われているデータも新しい。もちろん、各国のスタープレイヤーたちも総出演。イングランド、マンチェスターユナイテッドのデヴィット・ベッカム。EURO 96の英雄、ドイツのオリヴァー・ビアホフ。フランスの“将軍”、ジネディーヌ・ジダン!! ああ、こうして書いているだけでもうっとりしてしまう。彼らを手元のパソコンで、しかも自分の手で操作することができるのだから、やっぱりこの作品はスゴイ。

製品版ではヨーロッパ各国の49チームを網羅

シュートを決めて喜ぶジダン
シュートを決めて喜ぶジダン。雰囲気は似ているが、ちょっと表情が恐い?
 デモ版では、試合の前半戦45分を楽しむことができる。イマイチ煮えきらないというか、生殺しっぽい感じがしないわけではないが、それでもEURO 2000ならではのスーパープレイが続出で、かなり燃えるはずだ。というか、筆者は燃えた。イングランド版でコツを覚えたら、ドイツ版やイタリア版のデモを試してみるのもいい。製品版では欧州選手権に出場した16カ国だけでなく、予選に参加した49チームすべてが登場するとのこと。ただし日本語版への移植や日本国内での販売は、いまのところ予定されていない。

発売元EA SPOTS
(Electronic Arts)
価格28.99ユーロ
発売日発売中

(e2kdemoStandardEng.exe、30MB、ゲームデモ)

□「EURO 2000」のホームページ
http://www.easportseuro2000.com/

(駒沢 丈治)


(C)2000 Electronic Arts Inc.


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