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飛び出す3Dカードを作成「3D カード メーカー」v1.1.0

90度開くと立体が飛び出すカードを簡単に設計できる! 各種お祝いカードに!

(00/05/12)

「3D カード メーカー」v1.1.0
 近頃は誕生日祝いやクリスマスカードなどのグリーティングカードを、数あるWebグリーティングカードサービスで簡単に相手に贈ることができるようになっている。だが手軽さの反面、手作りカードの心のこもった暖かさには及ばないものだ。そこでパソコンを使って比較的簡単に作ることができ、しかもオリジナリティがあって相手をちょっと驚かせることができる手作りカードはいかがだろう。そんなカードを作れるソフトが「3D カード メーカー」だ。

 「3D カード メーカー」は、二つ折りになっているカードを開くと立体的なオブジェクトが飛び出すように現れる“立体カード”を設計・作成することができるソフト。ここで言う立体カードはいわゆる“飛び出す絵本”と原理は似ているが、180度開くと飛び出すのではなく、90度くらいに開くと最も立体的な形になる。その分、複雑な切り貼りは必要なく、一枚のカードに切り込みを入れて折り目をつけるだけで容易に作成できるのが特長だ。

 「3D カード メーカー」では、ウィンドウ内の仮想3D空間に表示される90度に開いたカードを見ながら、マウスとキーボード操作で立体を形作っていく。操作イメージとしては次のようになる。まず、立体的に持ち上げたい領域に四角いカーソルをあわせてスペースキーを押すと、その領域の周囲に自動的に切れ目と折り目がついて、そこに立方体が現れるかのように紙が一段持ち上がる。もう一度スペースキーを押すと、さらに切れ目が入って紙がもう一段持ち上がる。また[Z]キーを押せば、逆に切れ目がふさがって紙が一段引っ込むといった具合だ。四角いカーソルの位置を変え、同様にして紙を持ち上げたり引っ込めたりしながら、思い通りの立体を作り上げていく。あとは印刷メニューを選べば、その展開図(設計図)をプリンタで紙に印刷できる。実線をカッターなどで切り、破線を山折り、点線を谷折りにすると、見事に立体カードができあがるという寸法だ。

 画面中で立体カードの作成の際に、視点の角度や高さ、カードからの距離などをマウスを使って直感的に自由に変えられる。また建物に窓をつけるように、持ち上げた立体の垂直表面にくぼみをつけることもでき、複雑な立体も容易に作成できるのがスゴイ。作成した立体カードの3DイメージはDXF形式で保存できるため、他の3Dモデリングソフトで読み込むことが可能だ。また展開図はBMP画像に保存したり、クリップボードに貼り付ければ他のグラフィックソフトを使って色を塗ったりサイズを拡大するなどさまざまに加工して利用できるだろう。パソコンでバーチャルに設計する手軽さと、紙で実際に作成するペーパークラフトの楽しさを兼ね備え、できあがったカードはプレゼントに使えるという実用性もある、実にユニークなソフトだ。

【著作権者】Jun Mitani 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】1.1.0(00/04/28)

□Jun's Paper Craft コーナー
http://www.page.sannet.ne.jp/jun_m/

(ひぐち たかし)

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