特集


Windows大拡張計画

Windowsを機能拡張するオンラインソフトでWindowsの使い勝手を向上させる

(00/05/09)

 ウィンドウやメニュー、ダイアログなどWindowsを構成する様々な“部品”は、誰でも簡単に利用できるように最低限の機能しか実装されていないため、かゆいところに手が届かないこともしばしば。そこで、文字入力時に使うテキストボックスに文字列の変換機能を追加したり、ファイルを開くときに使うダイアログのサイズを変更可能にしてファイルをより探しやすくするなど、様々な機能をWindowsに追加するシェル拡張ソフトと呼ばれるオンラインソフトを使って、Windowsの使い勝手を向上させてみよう。

Windowsのテキストボックスの機能を拡張する「EditIt」

「EditIt」  「EditIt」は、ダイアログで文字入力するときやWebブラウザーでURLを入力するときなど、テキストを入力する際に利用するテキストボックスに機能を追加するソフト。インストールするとテキストボックスの右クリックメニューに、[ファイル]と[編集]というメニュー項目が追加され、指定したファイルのパスやあらかじめ登録しておいた文字列をテキストボックスに挿入できるようになるほか、半角カナから全角カナへの変換機能、アルファベットの大文字・小文字の相互変換機能など多彩な機能を利用できるようになる。さらに、同梱のNKF32.DLLをインストールすることで、JIS/EUCの各文字コードのテキストファイルの内容をテキストボックスに読み込んだり、逆にテキストボックスの内容をJIS/EUCの文字コードに変換して保存することができる。メモ帳の右クリックメニューも同時に拡張され、より高機能なテキストエディターに変身させることが可能だ。

【著作権者】佐藤 雅昭 氏
【ソフト種別】シェアウェア 800円
【バージョン】0.01(98/12/13)

□作者: 佐藤 雅昭
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an010575.html

ファイルを開くダイアログとファイル保存ダイアログを拡張する「Dialog++」

「Dialog++」  「Dialog++」は、ファイルを開いたり保存する時に利用するファイル選択ダイアログの機能を拡張するソフト。標準では固定されているファイル選択ダイアログの大きさを、マウス操作で自由に変更できるようになる。また、ダイアログを開いた直後には必ず一覧表示・名前順で表示されるファイルの表示形式や整列方法を、ダイアログを開いた直後でも指定した表示形式や整列方法で表示する機能もある。そのほかに、ファイル選択ダイアログにいくつかボタンが追加され、あらかじめよく使うファイルやフォルダを登録しておくとすばやく開ける機能や、最近使ったファイルやフォルダの履歴を選択して開ける機能が利用できる。なお、Windows 2000ではウィンドウサイズの変更など一部の機能が標準で実現されている。

【著作権者】清水 通隆 氏
【ソフト種別】シェアウェア 800円
【バージョン】1.18A

□Michitaka Shimizu Online
http://user1.allnet.ne.jp/shimizu/
□窓の杜 - Dialog++ for Windows 95-98
http://www.forest.impress.co.jp/library/dialog.html

MP3ファイルなどのプロパティウィンドウを拡張する「mp3infp」

「mp3infp」  「mp3infp」は、マルチメディアファイルのプロパティウィンドウを拡張して詳細情報を表示するソフト。対応しているファイル形式はMP3/TwinVQ/WMA/asf/cdaの5種類。例えば、MP3ファイルの右クリックメニューから[プロパティ]を選ぶと表示されるプロパティウィンドウに[mp3infp]というタブが追加され、MP3ファイルのビットレートやサンプリング周波数などのほか、曲名やアーティスト名といったID3タグの内容が表示される。また、ID3タグの内容を編集することも可能だ。さらに、ファイルのアイコンの上にマウスカーソルを置くとポップアップ表示するインフォチップを拡張することもでき、クリックをしなくてもファイルの上にマウスカーソルをかざすだけで、曲名やアーティスト名などの詳細情報を簡単に知ることができる。

【著作権者】T-Matsuo 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.11(00/03/18)

□Win32工作小屋
http://www.win32lab.com/

フォルダアイコンを個別に変更する「フォルダキッド」

「フォルダキッド」  「フォルダキッド」は、デスクトップやエクスプローラに表示されるフォルダアイコンを個別に変更できるソフト。Windows標準のフォルダアイコンは1種類に固定されているが、「フォルダキッド」を使ってMicrosoft Wordの文書を保存しているフォルダをWord文書のアイコンに変更するなど、フォルダを好みのアイコンに変更できるようになる。フォルダ内のファイルの内容にあわせてカラフルで目立つアイコンにしておくとファイルを整理しやすくなるだろう。また、フォルダの上にマウスカーソルを置いたときにポップアップ表示するインフォチップの内容をフォルダごとに自由に設定することも可能だ。

【著作権者】零華 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】4.0(00/01/24)

□Reika's Box!!
http://reika.hey.to/
□フォルダキッド インフォメーション
http://lightning.prohosting.com/~reika2k/alone/folkid/index.shtml

ウィンドウを“常に手前に表示”できる「Window PLUS-1 !!」

「Window PLUS-1 !!」  タイトルバーの左端にあるアイコンをクリックすると現れるシステムメニューを拡張するソフト。インストールすると、あらゆるウィンドウのシステムメニューに[常にこのウィンドウを表示]と[閉じるボタンを有効化]という項目が追加される。[常にこのウィンドウを表示]を有効にすると、そのウィンドウを常に手前に表示するようになる。ほかのウィンドウがアクティブになっても常に手前に表示しているウィンドウの内容を見ることができるので、メモ帳を常に手前に表示することで付箋紙代わりにするような使い方もできる。また、[閉じるボタンを有効化]のチェックをはずすとタイトルバー右端の[×]ボタンが無効になり、ウィンドウを最大化しようとした時などに誤って隣の[×]ボタンをクリックして閉じてしまう“事故”を防ぐことができる。

【著作権者】佐藤 秀昭 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.02.A(00/03/01)

□HUMOR
http://www.asahi-net.or.jp/~kk9s-stu/

アイコンのインフォチップを拡張する「InfoTip Extension」

「InfoTip Extension」  ファイルやフォルダのアイコンの上にマウスカーソルをかざすと表示されるインフォチップの内容を拡張するソフト。インストールすると、EXE/DLL/CPLの拡張子をもつファイルのインフォチップにはバージョン番号や著作権情報などが表示され、DOC/XLSファイルなどMicrosoft Officeのファイルのインフォチップには、ファイルの作成者や作成日付などの情報が表示される。TXTファイルでは指定したバイト数だけファイル内容をインフォチップでテキスト表示することも可能。また、「InfoTip Extension」が標準で対応していない拡張子のファイルでも、ファイルのプロパティウィンドウに追加される[InfoTip Extension]というタブで、インフォチップとして表示するテキストを設定でき、ファイルサイズやファイルの属性、ファイルの作成日付などをインフォチップとして表示させることが可能だ。なお、インフォチップはIE 4.0以降がインストールされた環境で利用できる。

【著作権者】野村 憲男 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0.4.106

□Norio's Page
http://www.na.rim.or.jp/~norio/index-j.shtml

(齋藤 正穂)

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