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MIDIと音声ファイルを組み合わせて作曲できる「Melody Assistant」

迫力のあるエフェクトを加えた曲をMP3ファイルで出力

(00/03/30)

「Melody Assistant」  多くのMIDI作曲ソフトは、録音した音声ファイルを挿入して同時に演奏することができない。MIDI音源だけでなく歌声や効果音などを使ってより迫力のある曲を作りたいユーザーは、MIDI音源に加え、録音した音声も取り込んで一つの曲を作り上げることができるパワフルな作曲ソフト「Melody Assistant」を使ってみよう。

 「Melody Assistant」は、MIDI音源とWAVE/MP3/AIFFなどの音声ファイルを組み合わせて作曲できるソフト。五線譜のほか、ギターのタブ譜やハーモニカのタブ譜を表示して、マウス操作で音符や記号を一つずつ配置して作曲していく。MIDIキーボードがあれば、MIDIキーボードで演奏したとおりに楽譜に音符を配置できる「リアルタイム入力」も可能。音符や記号に色をつけることもでき、特に目立たせたい音符や小節だけを色分け表示することもできる。音の強弱を表すベロシティを五線譜上に折れ線で表示して、マウス操作で強弱を調節できる直感的な操作が可能な点も特長だ。

 標準的なMIDI音源はピアノ、オルガン、ギターなど基本的な127種類の音色とドラムなどのいくつかの効果音しか備えていない。しかし、「Melody Assistant」ではWAVE/MP3/AIFF形式の音声ファイルも音源として利用できるほか、マイクなどから入力した音声を「Melody Assistant」上で直接取り込んで、音源として利用する機能も備えている。MIDI音源と音声ファイルのどちらでも、音色ごと、あるいは音符ごとにディストーションやコーラス、リバーブなど音質を様々に変化させるエフェクトを加えることができる。作曲したあとは独自形式のファイルやMIDIファイルで出力できるほか、WAVEファイルやMP3ファイルで出力することも可能だ。

 また、作者のホームページで公開されているOCRソフト「OMeR」とあわせて使うことで、印刷された楽譜をスキャナーで読み取って「Melody Assistant」用の楽譜データに変換し、すぐに「Melody Assistant」で読み込んで演奏することができる。「Melody Assistant」は機能が豊富でツールバーのボタンも多いが、各ボタンなどにマウスカーソルを合わせるだけで日本語の詳細な説明がウィンドウ表示されるため、操作にとまどうことは少ないだろう。

【著作権者】Myriad
【ソフト種別】シェアウェア 18ドル
【バージョン】5.0.1

□Myriad-Guillion Bros. Site
http://www.myriad-online.com/

(日沼 諭史)

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