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BlowFishアルゴリズムでファイルを手軽に暗号化「Cody」v0.0.3

再暗号化を意識せずに行えるフリーの強力暗号化ツール

(00/03/17)

「Cody」v0.0.3  大事なデータファイルを何らかのツールで暗号化しておくのはいいが、それが毎日頻繁に開くファイルのような場合、いちいち復元したり、復元してファイルを編集した後に再度暗号化することが意外と手間に感じることがある。そんな人は暗号化ツール「Cody」を使ってみよう。

 「Cody」は、手間いらずの暗号化ツール。まず「Cody」を起動すると設定ダイアログが現れるので、ここで関連づけとWindowsの「送る」への登録を行っておく。あとはエクスプローラで暗号化したいファイルを選択し、右クリックメニューから[送る]-[Codyで暗号化]を選ぶだけでよい。ファイルは直ちに暗号化され、アイコンと拡張子が変わる。

 「Cody」で暗号化したファイルは、ダブルクリックするとパスワード入力ダイアログが現れ、パスワードを正しく入力すればファイル復元後に元々関連づけられていたアプリケーションで開いてくれる。と同時に「Cody」はタスクトレイに常駐する。復元されたファイルを編集・修正して保存し、アプリケーションを閉じると、閉じたタイミングで「Cody」が自動的に再びファイルを暗号化し、「Cody」自身も常駐を終了するという仕組みだ。このため一度暗号化してしまえば「Cody」をいちいち起動する手間もなく、シームレスに暗号化ファイルの復元と再暗号化ができるわけだ。

 なお「Cody」で使われている暗号化アルゴリズムは、BlowFishと呼ばれるもの。1993年に米国のBruce Schneier氏により考案・開発された暗号鍵技術で、32~448bitの可変長鍵を持ち、パテントフリー、ライセンスフリーで公開されている。「Cody」ではこのBlowFishを使うことで、フリーソフトながら強力かつ本格的な暗号化を実現している。大事な文書の保管にも安心して利用できるのだ。ただ、復元したファイルを関連づけにより開くことが前提なので、アプリケーションのファイルメニューの[開く]から暗号化ファイルを開いても復元できないことに注意しよう。また、動作の性質上フォルダの暗号化には対応していない。

【著作権者】nighthawk(kentaro nagai) 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.0.3(00/02/28)

□tidbits
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5333/

(ひぐち たかし)

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