特集


身近になったスキャナーをもっと活用しよう!

ビジネスや趣味の画像編集、データ収集に大活躍だ

(00/03/07)

 スキャナーは、書類や写真を高品質の画像で取り込めるとっても便利な周辺機器。その高品質の画像データをいかに活かすかが、スキャナーの便利さを引き出すポイントだ。そこで今回は、低価格化や小型化が進んでぐっと身近になったスキャナーをフルに活用できるソフトを、3つのジャンルに分けて紹介しよう。

■ ビジネスシーンをはじめ、あらゆる場面で活躍する実務ソフト

 スキャナーとオンラインソフトを使えば、紙の原稿をコピーしたりFAXで送ることができる。オフィスはもちろん家庭でも便利にスキャナーを活用できそうだ。

スキャナーとプリンターでパソコンをコピー機に「SCAPY パーソナルコピーツール」

「SCAPY パーソナルコピーツール」  「SCAPY パーソナルコピーツール」は、スキャナーとプリンターを組み合わせてコピーを取ることができるソフト。マウスでカラーや白黒などのモードを選んで[コピー]ボタンをクリックするだけでスキャナーが原稿を読み取り、プリンターからコピーが出力される。画質を落としてコピー速度を速くするモードや、逆にコピーに時間がかかるものの高画質で出力できるモードもあるから、用途に合わせて選択しよう。

【著作権者】舩橋 卓也 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.11(98/07/26)

□ふぁんたBASE
http://www.venus.dti.ne.jp/~takuya-f/
□窓の杜 - SCAPY パーソナルコピーツール
http://www.forest.impress.co.jp/library/scapy.html

スキャナーを使ってFAX送信「AtFAX Pro2」

「AtFAX Pro2」  「AtFAX Pro2」は、スキャナーで原稿を読み取り、モデムで画像をFAX送信するFAXソフト。紙の原稿を送信する場合にFAX機がなくてもパソコンとスキャナーがあれば、「AtFAX Pro2」を使うことですぐにFAXデータとして送信できる。定型のカバーページを付加できるほか、簡単なテキストのメモ書きを添えたり、複数の宛先への同報送信などの機能もある。なお、200dpiでの取り込みが可能なスキャナーでのみ使用できる。

【著作権者】勝村 信夫 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,000円
【バージョン】2.37(00/02/24)

□「AtFAX Pro2」のホームページ
http://www.mediaten.com/

スキャナーをネットワークで共有「NeTwain」

「NeTwain」  「NeTwain」は、スキャナーをLAN内の複数のパソコンで共有できるようにするソフト。サーバー用ソフトとクライアント用ソフトが同梱されており、まずスキャナーが接続されているパソコンでサーバー用ソフトを起動しておく。さらに、スキャナーを利用したいパソコンでクライアント用ソフトを利用すると、ファイルやプリンターを共有する場合と同様にスキャナーを利用できるようになる。連続取り込みが可能なADF機能に対応したスキャナーを利用している場合は、スキャナーのそばにいなくても複数の原稿を連続して取り込むことが可能だ。

【著作権者】アイコンプソフトウェア
【ソフト種別】シェアウェア 9,800円
【バージョン】2

□IC_top_frm
http://www.yo.rim.or.jp/~kenk/

■ スキャナーを使って楽しく遊べるソフト

 家族との写真や思い出の写真をパソコンに取り込んで整理したり、手書きのイラスト風に変えてみたいといったときにもスキャナーは大活躍。家庭で楽しくスキャナーを利用できるオンラインソフトを使ってみよう。

スキャナー画像をイラスト風に変換「小僧のらくがき」

「小僧のらくがき」  「小僧のらくがき」は、写真画像を手書き風の絵に変換するソフト。元となる画像はスキャナーから直接取り込んだり、BMP形式やJPEG形式の画像ファイルを読み込んで使用することができる。変換時には輪郭の有無や色、全体の色の濃さを指定して、好みの画風を追求することが可能だ。画風の異なる8種類の変換方法を選ぶことができ、8種類すべての方法で一気に変換して変換後の画像を比較表示することもできる。

【著作権者】ぱらぱら 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】1.10(99/11/12)

□作者: ぱらぱら
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an011545.html

取り込んだ画像を下絵にしてアニメを作成「AEKA」

「AEKA」  「AEKA」は、“アニメ”を作ることができるドローソフト。手書きの絵や既存のセル画などをスキャナーで取り込んで下絵として利用することができる。実際のアニメ製作でのセル画と同様に、各レイヤーに絵を描いて複数のレイヤーを重ね、1枚の画像として表示することが可能だ。絵はベクター形式で描かれ、アニメーションとして拡大・縮小や回転、移動、反転させることもできる。データはメタファイル形式やアニメーションGIFファイルで保存可能だ。

【著作権者】国枝 博 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,500円
【バージョン】1.76(00/01/31)

□プログラム
http://www.asahi-net.or.jp/~xp9h-kned/program.htm

スキャナーから画像を連続して取り込める「Twain Assistant」

「Twain Assistant」  「Twain Assistant」は、デジカメやADF機能付きのスキャナーから複数の画像データを連続して取り込み、連番のファイル名で一括保存できるソフト。保存するファイルはBMP形式とJPEG形式、TIFF形式から選択可能だ。取り込んだ各画像には輝度の変更やトリミングなどの調整を加えたり、印刷したりすることができる。また、同じ作者の「ThumbnailMaker」をインストールすることで、「Twain Assistant」上で複数の画像のサムネイルを一括作成し、画像をすばやく一覧表示することが可能になる。

【著作権者】H.Igami 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,500円
【バージョン】5.50 R55(99/06/12)

□Frontier ISL multi language welcome page.
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~h_igami/

■ 文字や図形を読み取ってデータ抽出するソフト

 紙に印刷された文字やグラフをスキャナーで読み取って、あっという間にテキストデータや数値データを抽出できるオンラインソフトもある。紙面を見ながらキーボードでパソコンに入力するという面倒な作業は必要なくなってしまう。

グラフを読み取って数値データを抽出する「ImageToGraph32」

「ImageToGraph32」  「ImageToGraph32」は、紙に印刷されたグラフの数値データを抽出する便利なソフト。スキャナーやデジカメから取り込んだグラフ画像を読み込み、マウスで抽出したいグラフ上の座標や線を指定すると、等間隔グラフや片対数グラフ、両対数グラフの数値データを簡単に抽出できる。抽出した数値データはCSV形式のファイルに保存して、EXCEL等の表計算ソフトで利用できる。

【著作権者】奈良垣 康夫 氏
【ソフト種別】シェアウェア 3,000円から
【バージョン】1.25(99/12/22)

□ACSS:メインページ
http://acss.1r.net/

新聞の決算データを読み取って数値データを抽出する「WKSCANK」

「WKSCANK」  「WKSCANK」は、日本経済新聞に掲載された企業の決算表をスキャンして数値データを取り出すソフト。スキャナーで紙面を読み込み、モノクロBMPファイルに保存してから「WKSCANK」で解析する。コンソールアプリケーションのためMS-DOSプロンプトで実行し、設定項目をいくつか入力すると解析が始まってCSVファイルとして保存される。作者のホームページには、同じく日本経済新聞の株価欄の表から数値を抽出できる「WKSCAN4」もある。

【著作権者】M.Watanabe 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1(98/05/24)

□作者: M.Watanabe
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an003101.html

スキャナーから取り込んだ手書き文字を認識してテキスト変換「拾いよみ」

「拾いよみ」  「拾いよみ」は、手書き文字の認識に狙いを絞ったOCRソフト。多くのOCRソフトでは雑誌などの活字を解析してテキストデータに変換するが、「拾いよみ」は手書き文字を解析してテキストデータに変換できる。文字の線の幅が一定であることや、文字の大きさにばらつきがないことなどの条件を守った手書き文字の文章であれば、認識率はより高くなる。標準ではひらがなのみ認識できる辞書ファイルが同梱されており、作者のホームページで公開されている辞書ファイルをインストールすれば、かな文字に加えて1画から3画までの漢字も認識できるようになる。

【著作権者】水野 孝行 氏
【ソフト種別】シェアウェア 3,000円
【バージョン】2.0

□「拾いよみ」のダウンロードページ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~Brahman/HiroiYomi/Dic.html

(齋藤 正穂)

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