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メールを使ってパソコンを遠隔操作できる「Command Mail」v1.00

バッチファイルやVBScriptでコマンドを送信

(00/02/29)

「Command Mail」v1.00  インターネットに接続されたパソコンを、離れた場所からメールを使って遠隔操作できる「Command Mail」v1.00がリリースされた。Windows 95/98/NT 4.0用のフリーソフトで、現在作者ホームページからダウンロードできる。なお、動作には、作者ホームページで公開されている「NKF32 DLL」が必要となる。

 「Command Mail」は、インターネットに接続されたパソコンを、離れた場所からメールを使って遠隔操作できるようにするソフト。操作される側のパソコンに「Command Mail」をインストールし、チェックするPOPサーバーや「Command Mail」用のパスワードなどを設定すると準備完了だ。「Command Mail」を起動しておくと、定期的にPOPサーバーをチェックして、コマンド用のメールを受信してコマンドを実行する。コマンドメールとそれ以外のメールは差出人(From)や件名(Subject)で区別するため、手持ちのメールアドレスをそのまま利用できる。ユーザーは「Command Mail」に実行させるコマンドをメールに記述して送るだけで、離れた場所にあるパソコンを操作できるようになる。

 コマンドとして実行できるのはバッチファイル、VBScript、JavaScriptの3種類。ユーザーは1行目にファイル名、2行目にパスワード、3行目に実行するスクリプトを記述して、「Command Mail」が利用するメールアドレスにコマンドメールを送信する。「Command Mail」は、FromやSubjectなどからコマンドメールを識別し、2行目に記述されたパスワードが正しいことを確認すると、3行目以降のメール本文を1行目に記述されたファイル名で保存したうえで、そのスクリプトを実行する仕組みになっている。

 コマンドメールには、ファイルを添付して送信することも可能だ。「Command Mail」がファイルの添付されたコマンドメールを受け取ると、まず添付ファイルをスクリプトと同じフォルダに保存してからスクリプトを実行するため、添付ファイルを扱うような命令も実行できる。例えばコマンドメールに添付した画像を画像ビューワーで表示したり、添付したアーカイブを解凍してインストーラーを実行するといったことも可能だ。

 なお、バッチファイルやVBスクリプトなどを制限なく実行できるため、「Command Mail」のパスワードやコマンドメールとして識別するFrom、Subjectなどを他人に知られてしまうと、最悪の場合はデータを盗まれたり、ハードディスクを初期化されるような危険性もある。「Command Mail」を利用する際は、この危険性を踏まえたうえで自己の責任において利用するようにしよう。

【著作権者】海人 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.00(00/02/26)

□uminchu's room
http://www.vector.co.jp/authors/VA002133/

(新城 雅章)


お詫びと訂正: 記事掲載時に『「NFK32 DLL」が必要となる』とお伝えいたしましたが、「NKF32 DLL」の誤りです。お詫びとともに訂正させていただきます。
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