ひぐちたかしの新作ソフト紹介


【第56回】

「Desktop Album」

画像を好きな位置に貼り付けてすぐ壁紙にできる! 簡単操作の壁紙変更ツール

(99/10/25)

 壁紙の変更で誰もが最初につまずくのは、壁紙にする画像を並べたり中央に表示するのではなくデスクトップの好きな位置に貼り付ける方法ではないだろうか。結論から言うと『ペイント系のグラフィックソフトを使い、画像を好きな位置に貼り付けたビットマップを作成し、壁紙に設定』すればいいのだが、たかが壁紙一つ用意するのにわざわざ重いグラフィックソフトを起動し、場合によっては画像合成の操作を覚えなければならない。それではあまりにハードルが高すぎやしないだろうか。そこでオススメしたいのが「Desktop Album」だ。

どんなソフト?……複数の画像を好きな位置に貼り付け、壁紙にできる

「Desktop Album」Ver0.11  「Desktop Album」は、好きな画像を好きな位置に自由に並べてデスクトップの壁紙にできる壁紙作成・変更ソフトだ。画像ファイルを開き、マウスで位置を決め“アルバム”にすれば、そのまま壁紙ができあがる。画面のプロパティを開く必要もなく、画像ソフトを起動する必要もない手軽さがうれしい。動作環境はWindows 95/98で、アルバム作成時のみ24ビットフルカラーの画面表示環境が必要になる。またBMP以外の画像形式を利用する場合は、対応したSusieプラグインが必要だ。

ここがスゴイ!……画像をマウスでカンタン配置! 後からいつでも呼び出せる

画像をマウスで配置  「Desktop Album」のスゴイところは、何より簡単に壁紙を作成できる操作性だろう。ドラッグ&ドロップで画像ファイルを開き、マウスドラッグで画面上の表示位置を決め、[アルバム完成]ボタンを押せばそのまま画面サイズのBMP画像が生成されて壁紙になる。回転やレタッチなどの画像加工はできないものの、画像サイズはパーセント指定またはピクセル指定で変更可能で、複数の画像を重ねて並べられるのもうれしい。画像の周囲には好きな色の枠を任意の太さで設定可能なので、白い枠にしてちょうど写真を並べたような感じの壁紙も作れる。また作成した壁紙はアルバムとして保存されるため、後からいつでも呼び出して壁紙に設定できるのだ。

こんな場合に便利……集めた画像を手軽に壁紙として楽しみたいときに

設定画面  壁紙を変更する“壁紙チェンジャー”はオンラインソフトでも色々なものが公開されているが、壁紙そのものを手軽に作成できるソフトとなると意外に少ない。ペイントソフトで壁紙を作るとしても、画面サイズぴったりの壁紙を作るには縮小表示したりスクロールが必要となり、思い通りに画像を配置するのはなかなか難しいものだ。「Desktop Album」なら、配置状態を見ながら壁紙を作成でき、非常に簡単だ。デジカメで撮り溜めた写真やインターネットで収集した画像など、手軽に並べて壁紙にして楽しみたい。

使用上の注意は?……24ビットフルカラー環境でないとアルバムを作成できない

 ただ気を付けなければならないのは、現バージョンでは画像を配置するためのアルバム作成機能が24ビットフルカラー表示でなければ使えないという点だ。VRAMの少ないノートPCのように24ビットフルカラー表示では画面解像度がVGAサイズに落ちてしまう場合などは、希望サイズの壁紙を作成することができない。パレット処理の関係でこのような仕様になっているものと思われるが、16ビット・ハイカラー表示や8ビット・256色表示でも壁紙が作成できるよう、今後の改良にぜひ期待したいものだ。

【著作権者】K2000 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.11(99/10/09)

□作者: K2000
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an019007.html

(ひぐち たかし)

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