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PCの消費電力と発熱を下げる「POWERCUT」v0.9a

CPUが暇なときにパワーセーブ、アプリケーションごとに省電力設定が可能

(99/10/19)

「POWERCUT」Ver0.9a(β)  テレビやオーディオなどの待機電力消費が問題にされることの多い昨今、300MHz、400MHzとCPUの処理速度がアップしてきたため、PCの電力消費が気になるという人もいることだろう。また薄型のノートPCなどでは、気がつけば発熱のためにキーボードやパームレストがじっとり汗ばんで、嫌な思いを我慢している人も多いのではないだろうか。そんなときに使いたいのが「POWERCUT」だ。

 「POWERCUT」は、システムが暇な状態のとき(アイドル時)にCPUにHLT命令という特殊な命令を出すことでCPUの処理速度を落とし、電力消費と発熱量を抑えようというソフトだ。アプリケーションごとに省電力設定を細かく指定できるのが特長で、ノートPC用にAC電源動作時とバッテリー駆動時とでデフォルト設定を変えられるのもポイント。

設定画面  Windows 98では標準でアイドル時に自動的にHLT命令を出すようになり、Windows 95に比べて発熱は減ったとはいえ、一部のアプリケーションでは自分がアクティブでないときも目に見えないところで処理を実行しようとしてシステムがアイドル状態にならず、CPU速度が落ちないことがある。そのような場合にも「POWERCUT」は有効だ。逆にCPU速度を常に落とさずに実行させたいソフトにも対応できる。

 同種のソフトには海外製の英語版が多いが、「POWERCUT」は日本製であり設定も日本語なのでわかりやすい。設定項目は細かいが、説明書のサンプルを見ながら順次設定していくといいだろう。もちろん設定を変えずに標準設定のままでも使用できる。体感的な効果の程度はPC環境によってさまざまだが、CPUの発熱が気になっていた人なら一度使ってみることをオススメする。

 なお最新版v0.9aは、βリリースのためかバージョン表示は0.8eと表示されるが、ハードディスクドライブを停止する機能が追加されている。

【著作権者】大和田 哲 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.9aβ(99/10/03)

□ハード+NOTE用ユーティリティのページ
http://www.aay.mtci.ne.jp/~oowada/note/note.html

(ひぐち たかし)

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