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フリーの高精度減色ツール「Padie」v34

画像も美しく痩せよう! こだわりの画像減色ソフト

(99/09/22)

「Padie」v34  自作のCGやスキャナーで取り込んだ絵などをGIFやPNG形式の画像に変換したとき、よーく見るとなにやらグラデーション部分に汚いムラが出たり、きめの粗いブツブツが現れたりして、首をひねった経験はないだろうか。その原因の多くは、適切な減色処理が行えていないから。そんなときに使いたいのが「Padie」だ。

 「Padie」は、画像を任意の色数に減色できるソフトだ。画質の劣化を極力抑えた美しい減色が可能で、しかもフリーソフトというのがうれしい。減色機能をもつグラフィックツールには現在さまざまなものが出回っているが、実際に減色結果を比較しても、フリーソフトの中では最高レベルの減色性能をもつと言っていい。

 Susieプラグインに対応しており、画像の読み込みはJPEG/TIFF/MAG/PICなど多くの形式に対応できる。減色の前にオプション設定を行う際、Webで使用する画像なら出力精度の設定を「555」にするのがオススメ。OSの違いなど画像表示環境による差を吸収するよう減色してくれる。最適な減色方法は画像によっても異なるので、説明書のヒントを読みながらいろいろ試してみるといいだろう。よくわからない場合は、標準設定のままで使用しても大きな問題はない。

 出力形式はBMPとPNGのみ。ライセンスの関係でGIF形式に直接出力できないのは残念だが、「Padie」で減色した画像を一旦BMPに出力するかクリップボードにコピーし、GIF出力対応のグラフィックソフトで読み込んで保存し直せばいいだろう。なお'98年7月以降1年ほど開発が止まっていたが、最近になって開発が再開され、メニュー類の日本語化やPNG形式に対応するなど、使いやすくバージョンアップされている。

【著作権者】多摩川 源五郎 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】v34(99/09/16)

□多摩川ソフトウェア工房
http://www.vector.co.jp/authors/VA013060/software/

(ひぐち たかし)

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