ひぐちたかしの新作ソフト紹介


【第48回】

「MailMagazine Database」

登録したメールマガジンの情報をデータベース管理、購読解除も簡単に

(99/08/23)

 今や非常に多くのメールマガジン(以下「メルマガ」と略)が発行されている。メルマガの面白さは購読してみないとわからないものだが、一方で面白そうなものを手当たり次第に購読していると、やがて全く読まなくなるメルマガも出てくるだろう。しかし読まなくなっても購読を解除せず、ただズルズルと受信だけ続けているという人も少なくないようだ。そこで今回は、メルマガ愛読者にオススメの、メルマガ専用データベースソフトを取り上げてみよう。

購読メールマガジンの情報を簡単登録、購読解除もラクラク

「MailMagazine Database」  「MailMagazine Database」は、購読したメルマガについての情報を管理してくれる、メルマガ専用のデータベースソフトだ。情報の登録や検索が簡単で、メルマガが不要になれば購読解除もラクにできるのが特長。管理できるメルマガは、「まぐまぐ」(http://www.mag2.com/)、「Pubzine」(http://www.pubzine.com/)および「Clickincome」(http://www.clickincome.net/)の3つのメルマガ配信システムが発行しているものに限られるが、いずれもメジャーな配信システムであるだけに、対応しているメルマガの数は'99年8月23日現在で合計のべ1万2千誌を超えていることになる。

 購読メルマガ情報のデータベースへの登録は、いたって簡単。メルマガの購読を申し込むと、最初に購読確認のメールが送られてくる。このメールの本文をすべて選択してクリップボードにコピーし、「MailMagazine Database」のメニューから[表示]-[自動入力フォーム]を選んで[完全フルオート]ボタンを押すだけ。これで自動的にメルマガ情報がデータベースに登録される。登録結果はデータベースフォームウィンドウに表示されているはずだ。ただしメールが文字化けを起こしていたり、一部のメルマガでは正しく受信されていてもうまく取り込めない場合がある。そのときは手入力で登録修正も可能だ。同様にして、現在購読中のメルマガをすべて登録しておこう。

 不要になったメルマガを購読解除したい場合は、まず該当するメルマガ情報をデータベースフォームウィンドウで表示しよう。メインウィンドウからメルマガ名やメルマガIDで検索(前方一致)もできる。表示後、[解除のページへ]ボタンを押せば、自動的にインターネット上の購読解除ページを開いてくれる。データベースフォームウィンドウの「登録アドレス」からコピー&ペーストで入力して解除すれば、簡単に解除できるというわけだ。これなら購読解除方法がわからなくなって困ることもなく、いつでも気軽に興味のあるメルマガの購読を始められるだろう。

他の配信システムへの対応が強く望まれる

 大抵のメルマガには、本文の冒頭や文末に購読解除方法が書かれているもので、本来それほど購読解除の手順が難しいわけではない。しかし自分が複数のメールアドレスや転送メールサービスを使っていたりすると、どのメールアドレスで登録したかを忘れてしまったりして、結局発行者にメールで問い合わせてしまう人も多い。購読時にこのソフトを使ってきちんと購読情報を管理すれば、そういった失敗は防げることだろう。

 ただ、フルオートでのデータ登録を目玉機能にしているためか、上記3つの配信システムのメルマガにしか対応していない点が非常に残念だ。窓の杜メール版を含む出版社・新聞社系メルマガなど、自社配信型のメルマガには使えない。たとえデータ登録がフルオートでできなくても、手入力で各項目を登録したり、解除ページへのジャンプができるようになることを望みたい。また、対応している発行媒体のメルマガであっても、登録日時や説明などの項目が、登録確認メール中に書かれているにもかかわらず正しく読み込まれないことがある。検索では前方一致検索しかできないのも残念だ。この辺りは今後の改善にぜひとも期待したい。

【著作権者】今井 陽平 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.00(99/08/01)

□作者: 今井 陽平
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an016767.html

(ひぐち たかし)

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