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ひぐちたかしの新作ソフト紹介


【第43回】

「振り訳クン」

画像整理に便利! 順に見ながらワンキーで好きなフォルダに振り分ける

(99/07/19)

 画像をインターネットから入手したりデジカメで撮り集めたりしていると、いつのまにか画像ファイルがたくさんたまり、いざ整理するときに面倒だったりする。フォルダごとにテーマを分けて分類しようにも、画像ビューワーで一つ一つ閲覧してはエクスプローラで移動していたのでは、手間がかかるもの。できれば画像をオリジナルサイズで確認しながら、もっと手軽にフォルダに振り分けたい… 今回はそんなときに便利な画像整理ソフトを取り上げよう。

画像を見ながらワンキーでフォルダに振り分け

「振り訳クン」v2.5.6  「振り訳クン」は、画像ファイルを見ながら、その画像を好きなフォルダに簡単に振り分けるための画像整理ソフトだ。画面右側に画像ビュー、左側にボタン類と画像情報表示、下部に設定を表示するステータスバーというウィンドウ構成で、画像を1枚ずつオリジナルサイズまたはウィンドウサイズで表示しながら、キー入力一発でファイルを移動またはコピーできる。任意指定の秒数で自動的に画像を切り替えていくスライドショーも可能だ。

 使い方はわかりやすく、直感的に扱える。まず画像の保存されたフォルダを開くと、1枚目の画像が表示され、[次へ]と[戻る]の2つのボタンで画像を順次閲覧できる。番号だけが記された“振り分けボタン”を押せば、フォルダ選択ダイアログが開いてボタンにフォルダを割り当てられ、表示中の画像ファイルがそのフォルダに移動する。次回からは、フォルダ名の表示された“振り分けボタン”を押すだけで、画像がフォルダに振り分けられる。振り分けボタンは数字キーまたはファンクションキーでも押せるため、画像を見ながらキー入力一発でフォルダに振り分けられるというわけだ。

 設定では、振り分けボタンの表示位置を変えたり、スライド表示(スライドショー)の各種設定、画像サイズを画面に合わせるかどうかの設定、振り分け時にファイルを移動するかコピーするかの設定などが可能だ。また、振り分けボタンの画面表示数は15個までだが、[Ctrl]キーまたは[Shift]キーで表示が切り替わり、最大45個までフォルダを割り当て可能になっている。

 なお画像表示はSusie32用Plug-inに対応しており、日本で流通しているほとんどの画像形式を表示できると言っていい。必要なPlug-inは「振り訳クン」をインストールしたフォルダにコピーしておこう。

よく作り込まれたソフト

 実際に使ってみると、実に快適に画像整理ができることがわかる。まず、操作性がよく考えられている。筆者が使っていて唯一悩んだのは、振り分けボタンに割り当てたフォルダを変更したいときと、うっかり画面表示方式を切り替えるキーを押してしまったときだったが、これらもヘルプを読めば難なく解決できた。基本的な操作なら、特に何も見なくても十分可能だ。また、あらゆる操作がキー割り当てされているため、慣れてくればキーボードのみで操作できるだろう。

 さらに、一旦移動した画像も[戻る]ボタンで再表示し、「振り訳クン」を終了するまでは何度でも振り分けをやり直せるのはありがたい。ウィンドウをサッと最小化する「ボスが来た」機能や、エクスプローラでフォルダを開く機能、表示中の画像をドラッグ&ドロップで他のアプリケーションへ渡せる機能など、全体的によく作り込まれており、使うほどに手になじむ感のある優れたソフトだ。

【著作権者】渡邉 隆 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.5.6(99/07/09)

□手鍋パソコン日記
http://www.vector.co.jp/authors/VA014663/

(ひぐち たかし)

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