ヤマハがPentium III専用のソフトシンセサイザー「Poly-VL」を無償公開
宇多田ヒカルの「Automatic」など「ジャカジャン」用データ30曲も無償提供
（99/07/16）
ヤマハ（株）は16日、Pentium IIIプロセッサを搭載したマシン専用のソフトシンセサイザー「Poly-VL」のベータ版を無償公開した。「Poly-VL」は専用のハードがなくてもMIDI音源をソフトだけで実現するソフトシンセサイザー。Pentium IIIプロセッサに搭載されている「ストリーミングSIMD拡張命令」を利用することで、8音同時発音が可能になったという。また、高速演算により仮想楽器を作り出し、管楽器の息づかいや弦楽器の共鳴による微妙なニュアンスなどを再現する「物理モデル音源」も搭載されている。
「Poly-VL」のベータ版はPentium IIIプロセッサを搭載したマシンでしかアクセスできない専用サイトで公開されている。このサイトでは「Poly-VL」のほかに、クラシックやジャズ、ロックなどMIDIデータの楽曲をラジオのように配信するWebコンテンツ「MidRadio」や、歌本のようにギターの弦の押さえ方や歌詞などをリアルタイムに表示しながら曲を再生するソフト「ジャカジャン」も公開されている。また、本来は1曲300円でオンライン販売されている「ジャカジャン」データも無償で公開されており、宇多田ヒカルの「Automatic」や「ダンゴ三兄弟」など30曲のヒット曲がダウンロードできる。
□YAMAHA I MidRadio & jakajan
http://www.yamaha.co.jp/xg/wof/
□ヤマハソフトシンセサイザー『Poly-VL』を無償配布
http://www.yamaha.co.jp/news/99071501.html
（新城 雅章）
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