Click Here
【Click Here!】
ひぐちたかしの新作ソフト紹介


【第33回】

「SmartCap」
ダイヤルアップでもOK! ライブカメラをあなたのホームページに設置しよう!

(99/05/10)

 安価なCCDカメラやCCDカメラ内蔵のノートパソコン、またビデオカメラとビデオキャプチャーカードなどの普及に伴い、インターネットでビデオ画像を楽しむ機会は多くなっている。その一つに、ビデオカメラの定点観測映像を流し続ける「ライブカメラ」というのがある。ハムスターなどのペットから自分の部屋の様子まで、さまざまなものを映し出すコンテンツが人気を博しているようだ。そこで今回は、そんなライブカメラを簡単に楽しむためのソフトを紹介しよう。

一定時間ごとに撮影したJPG画像をサーバーに送信し続けるソフト

「SmartCap」  「SmartCap」はライブカメラをお手軽に設置できるフリーソフトだ。Windows 95/98およびWindows NT用で、別途CCDカメラ、またはビデオカメラとビデオキャプチャーカードを用意するだけで、簡単にあなたのホームページにライブカメラページをつくることができる。

 原理は簡単。タスクトレイに常駐して、一定時間ごとにCCDカメラ等で撮影した画像をJPG保存し、FTPでWebサーバーにアップロードするだけだ。リアルタイムの動画を流すわけではないが、そのかわり特別なサーバーソフトも一切不要、ダイヤルアップ環境でも誰でも簡単にライブカメラを利用できる。配布ファイルサイズもほんの290KB程度しかなく、設定も最初にヘルプの説明を読みながら行えば、普段は単に起動しておくだけでいい。

 ライブカメラを見るページは、HTMLテンプレートを使って自分で自由に設定可能。キャプチャした画像を埋め込む部分に例えば「<IMG SRC="%%G">」と書いておくだけでよく、撮影時刻や日付も同様に簡単に埋め込める。

 またタイマー機能によって、ライブカメラの公開休止時間帯の設定ができ、休止中に表示するHTMLファイルも任意のものを用意できるので、テレホーダイ時間のみ公開するようなことも可能だ。画像とHTMLファイルのアップロードはダイヤルアップ接続に対応しており、接続先も自宅・会社・出張先といった3箇所までをメニューから簡単に切り替えて利用できる。またFTPプロキシーにも対応している。

シンプルさが長所でもあり短所でもある

 ライブカメラというとなかなか手の出しにくいイメージがあるが、「SmartCap」を使ってみると、意外にもほんの15分程度で設置できてしまった。もちろん筆者はある程度のHTMLの知識があるとはいえ、CCDカメラのインストール等の時間を含めても30分足らず。それだけこのソフトがシンプルながらわかりやすく、よくできている証拠なのだろう。

 しいて不満点をあげるなら、シンプルさゆえの物足りなさがないわけではない。たとえば画像に埋め込む文字フォントを変えたり、埋め込む文字の位置をカスタマイズしたりといった細かい設定はできない。設定方法に関しても、できれば最低限必要な設定のみをウィザードのようにして簡単に進められるような工夫があれば、より多くの人にとって使いやすいものになっただろう。また、JPEG画像にして保存するのだから、画像の大きさはビデオキャプチャサイズによらず自由に設定できるとよかった。それらは今後の改良に期待していきたい。

 CCDカメラを持っていてもビデオ会議ソフトをちょっといじっては飽きてしまって、結局放置している人も多いのではないだろうか。もしホームページを持っているなら、「SmartCap」を使ってライブカメラのページを加えてみてはいかがだろう。何を映すかは、あなたのアイデア次第だ。

【著作権者】黒田 靖尚 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.06(99/04/19)

□ようこそ Piyo’s ホームページへ
http://member.nifty.ne.jp/piyosoft/

(ひぐち たかし)

トップページへ
ひぐちたかしの新作ソフト紹介 INDEX


Copyright(C), 1996-1999 Impress Corporation.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで