新機能を満載した「ICQ」の新バージョンがリリース
コンタクトリストのグループ化や、LDAPに対応
(99/02/22)
定番コミュニケーションソフト「ICQ」の最新バージョンICQ 99a Beta v2.13 Build #1700（ICQ 99a）が一般公開された。前バージョンのICQ 98a Beta v1.30から8か月ぶりのバージョンアップで、コンタクトリストのグループ化やLDAP対応など様々な新機能が追加されている。
ICQ 99aでの変更点のうち、インストールしてすぐに気が付くのがコンタクトリストのグループ化だ。仕事仲間や友人、家族など好きなグループを作成し、コンタクトリストに登録しているユーザーを各グループに分けられるようになった。グループ別にコンタクトリストに表示するかどうかを指定したり、現在オンライン状態のユーザーのみを表示するように指定することもできる。このため、多くのユーザーをコンタクトリストに登録している人でも管理がしやすくなった。もちろんグループの枠を超えて、従来通りの形式でリストを表示することもできる。
メッセージの送受信関連の機能にも変更が加えられ、送信するメッセージのフォントやサイズ、背景の色などを自由に指定できるようになった。送信時には、キーを打つたびにタイプライター風の効果音が鳴るなど、遊び心も加えられている。なお、メッセージ送信時のフォント指定が自分の受信時の設定に影響を与えてしまうようで、送信時のフォントを日本語フォントにしておかないと、他のユーザーから送られてくる日本語メッセージが文字化けしてしまうので注意が必要だ。インストール直後の標準状態では欧文フォントが割り当てられているので、好みの日本語フォントに切り替えてから利用するようにしよう。
また、ICQ 99aではLDAPに対応し、ネットワーク上のディレクトリサービスからメールアドレスなどの個人情報を取得できるようになった。LDAPに対応したことにより、ICQの個人情報も職場と家庭の住所や電話番号をそれぞれ登録できるなど、登録できる項目が大幅に拡張されている。誕生日を入力する欄もあり、登録してあるユーザーの誕生日になるとICQが通知してくれる機能も追加された。
そのほかプラグイン機能を使って、ボイスメッセージを送信したり、ICQでグリーティング・カードを作成し、相手のWWWブラウザーに表示させるなど、より楽しいコミュニケーションを図るための機能も多数搭載されている。
なお、メッセージのヒストリー機能も、過去のメッセージのやりとりを検索できるようになるなど強化されているが、残念ながらICQ 99aでは日本語表示ができない。また、ICQチャットなどICQ 98aで日本語が表示できなかった各機能も、依然として日本語の表示ができない仕様になっている。
【著作権者】ICQ Inc.
【ソフト種別】β版フリーソフト
【バージョン】99a Beta v.2.13 Build #1700
□ICQ - The World's Largest Online Communication Network
http://www.icq.com/
□窓の杜 - 「ICQ」v99a Build 1547が米ZDNetのSoftware Libraryで公開に
http://www.forest.impress.co.jp/article/1998/11/11/icq.html
（新城 雅章）
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