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特集


自分のマシンのハードウェア情報をのぞいてみよう!
CPUの種類やビデオカードの情報を詳細表示

(98/11/20)

 普段使っているコンピューターでも、ハードウェア構成までは詳しく知らない人が多いのではないだろうか。実はマシンのカバーを開けても知ることができないほどのハードウェア情報を、マシンのカバーを開けずに調べることができるソフトがある。

 現在のようにプラグ&プレイが一般的になる以前、ハードウェアの設定はユーザーの管理に任されていた。ハードウェアの設定をメモしておくのは常識であったし、それをもとにユーザーがソフトウェアの設定をする必要があった。しかし、プラグ&プレイが普及した結果、ユーザーがハードウェアの設定に気を配る必要はほとんどなくなった。そして、ハードウェアの設定をソフトウェアから読み込んだり、変更することが当たり前になっている。私はそんなことしている覚えはないぞと思っていても、Windows 95/98では起動時に自動的にハードウェアの設定を調整し、一括して管理する仕組みになっているのだ。

 Windows 95/98の標準の状態でも、ある程度のハードウェア情報を知ることができるが、それだけで全てがわかるわけではない。今回の特集では、眺めてみるだけでも楽しいCPU、PCIやAGPで接続されている機器、マザーボード、SCSI機器の4つに関するハードウェア情報を確認できるオンラインソフトを紹介することにしよう。

CPUの情報を詳細表示「WCPUID」

WCPUID  「WCPUID」はCPUの情報を詳細に表示するソフト。CPUの製造メーカーや種類、動作クロック、MMXや3DNow!命令のサポートの有無など、CPUに関するあらゆる情報を表示してくれる。動作クロックについては内部クロック、外部クロックに加え、倍率も表示される。また、L1キャッシュとL2キャッシュのサイズなど、キャッシュ関係の情報も詳細に知ることができる。

 また、"Type ID"、"Family ID"、"Model ID"、"Stepping ID"の組み合わせはCPUの種類や製造ロット固有のもので、「WCPUID」のページでこれらIDの一覧が提供されており、どのIDがどのCPUのものかを知ることができる。オマケ機能として、[Ctrl]キーを押しながら"Analyze"ボタンを押すとグレーアウトしていた「AGP Info」ボタンが有効になり、AGPに関する情報を知ることもできる。

【著作権者】H.Oda! 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.1(98/11/12)

□NrkLv(H.Oda!) Home Page
http://www2.tky.3web.ne.jp/~nrklv/

PCIやAGPの情報を詳細表示「PCI List」

PCI List  「PCI List」は、PCIやAGPに接続されているデバイスに関する情報を詳細に表示するソフト。起動すると右側にPCIやAGPに接続されている全てのデバイスが表示され、リストから選択したデバイスの情報が詳細に表示されるようになっている。

 筆者のマシンで使用しているATI Technologiesの「All-in-Wonder Pro」というAGPビデオカードの情報を表示させてみると、"AGP 2x transfers"にチェックが入り、カードに搭載されているグラフィックアクセラレーターチップ「3D RAGE PRO」がAGPの2xデータ転送モードをサポートしていることが分かる。自分の持っているビデオカードのハードウェアスペックを調べるには便利なツールだ。

【著作権者】EnTech Taiwan
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】R.1.12(98/11/15)

□EnTech Taiwan
http://www.entechtaiwan.com/

「MotherBoard Monitor」

MotherBoard Monitor  「MotherBoard Monitor」はマザーボード上に搭載された電圧センサー、温度センサー、ファン回転センサーの状態を監視し、表示するソフトだ。電圧センサーは、マザーボードに供給されている各種電源の電圧を監視するためもので、温度センサーはマザーボードやCPUの温度を監視するため、ファン回転センサーは冷却用のファンの回転数を監視するためについている(マザーボードによっては、これらの監視機能がないものもある)。

 これらのセンサーを監視することにより、マシンの故障の感知や予防ができるようになる。電源電圧が低すぎるとマシンが不安定になり、高すぎるとチップが壊れる可能性があり、マザーボードの温度が低すぎたり高すぎたりする場合も、何が原因か点検した方がいい。これらのソフトを常駐させることで常に各種センサーの値を監視して、予め指定しておいた許容範囲を超えるとウィンドウがポップアップしたり、ブザーを鳴らしたりしてユーザーに警告してくれる。

 マザーボードのセンサーにはいくつかの種類があり、「MotherBoard Monitor」が対応していないセンサーの場合、残念ながら動作しない。そのような場合は下記に紹介する類似のソフトも試してみるといいだろう。なお、各種センサーがマザーボード上に搭載されていなければ、当然これらのソフトは動作しない。

【著作権者】Alex van Kaam 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.74/1.1 Lite(98/11/18)

□MotherBoard Monitor
http://www.euronet.nl/users/darkside/mbmonitor/

そのほかの類似ソフト □「Hardware sensors monitor for Windows 95/98/NT」v3.0.2.1(98/11/17)
http://www.geocities.com/SiliconValley/Haven/7048/
□「LM75/LM78 STATUS for Windows」v1.34(1998/10/23)
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/8264/

SCSIバスの情報を詳細表示「HOSTINQ」

HOSTINQ  「HOSTINQ」はSCSI接続されたハードディスク、CD-ROMドライブ、スキャナーなどの情報を詳細表示するソフト。表示方法は簡易モードと詳細モードがある。簡易モードではSCSIバスに接続されている全てのデバイスの情報が簡単に羅列して表示され、詳細モードではホストアダプターとSCSI IDで個々のデバイスを選択して、同期転送のサポートの有無などの詳細な情報を表示することができる。なお、当然ながらSCSIインターフェイスのないマシンでは情報を得られない。

 筆者のマシンで、SCSIホストアダプターのAdaptec「AIC-7890」チップに接続されたQuantum「VIKING II 4.5WLS」というハードディスクの情報を詳細表示してみた。[SCSIのInquiry]でデバイスの種別がハードディスクであることや、[16ビットワイドバス]からWide-SCSIであることなどが分かる。また、ハードディスクの場合は、[Read Defect Data]を選択することで欠陥セクタや代替セクタのリストの表示も可能になっている。[Primary Defect List]のリストにいくつもの欠陥セクタが並んでいると驚くかもしれないが、どのハードディスクも存在する。特に異常ではないので安心してほしい。

【著作権者】詠川 眞琴 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.04(97/04/08)

□謎のプログラム工房
http://www1.sphere.ne.jp/angel/

(齋藤 正穂)

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