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Internet Explorer 5日本語ベータ版がリリース
操作の単純化、自動化、柔軟性の向上を図る"IntelliSenseテクノロジ"を搭載

(98/11/19)

「Internet Explorer 5 Beta」  マイクロソフト(株)は19日、WWWブラウザーの最新評価版「Internet Explorer5 Beta」の日本語版をリリースした。Windows 98用と、Windows 95/NT 4.0用の2種類で、管理者キットの「IEAK 5 Beta」も合わせてリリースされた。現在同社Webサイトから無償ダウンロードできる。

 IE5の特徴は、OfficeやVisual Basicにも導入されている支援機能"IntelliSenseテクノロジ"が搭載されたこと。これにより操作の単純化、自動化、柔軟性の向上が図られている。

 編集部でも早速インストールして試してみた。外見的にはまず、アドレス欄の脇に[移動]ボタンが追加されているのが目に入る。これは、マウス操作でURLなどをカット&ペーストした後に使用する[Enter]キーの代わりとなるボタンだ。また、リンクバーにもボタンが追加され、バーに表示しきれないリンクがプルダウンメニューで一覧表示されるようになった。

 入力中のURLを自動補完するオートコンプリート機能も、英語版とおなじくプルダウンメニューで候補URLが一覧表示される形式に変更された。画面左のエクスプローラーバーに表示される[履歴]では、日付順、サイト順、サイトを表示した回数順、今日表示したページ順の4つの項目でソートできるようになり、目的のページが見つけやすくなっている。また、これまでの履歴を検索する機能も追加された。

「Internet Explorer 5 Beta」  [お気に入り]ページやチャンネルなどをオフラインで閲覧するための[同期]のスケジュール設定も強化され、同期する周期だけでなく同期する際に利用するダイヤルアップ接続先まで細かく指定できるようになっている。なお、[お気に入り]やCookieは、新たに搭載されたインポート/エクスポート機能で、Netscape Navigatorなどとデータ交換することが可能になった。

 メニューバーには新たに[ツール]メニューが追加され、ここからメールソフトやニュースリーダーの起動、[お気に入り]に登録しているページの一括更新、Windows Updateの利用、[インターネットオプション]の設定ができる。インターネットオプションでは[接続]の設定項目が大きく変更され、LANやダイヤルアップ接続先ごとにプロキシーサーバーの設定ができるようになった。また詳細設定では、新しい暗号化規格「Transport Layer Security」(TLS)などの利用を指定するチェックボックスが新たに追加されている。

 なお、IE4.0で搭載された「チャンネル」機能だが、IE 5ではツールバーからも表示メニューのエクスプローラーバーの選択肢からも外されていた。ホームページに設置されている「Add Active Channel」のボタンをクリックしてもただ単に[お気に入り]のチャンネルフォルダにリンクが追加されるか、「オフラインお気に入りウィザード」が開いて、[お気に入り]の一つとして同期スケジュールが設定できるだけになっている。

 一日試してみた限りでは、大きな機能の追加は見受けられないものの、操作性などのユーザーインターフェイスは確かに改善されているように感じられた。また、同期スケジュール設定などを含めたダイヤルアップ接続に関する設定の強化は、複数のプロバイダーに加入していたり、テレホーダイなどの割引サービスを利用している人、ノートパソコンで様々な環境でアクセスするような人には便利だといえる。

 なお、マイクロソフトでは、今回のベータ版をプロフェッショナルユーザーを対象とした評価版であるとしており、Windowsの操作に慣れていない人はダウンロードしないよう推奨している。

□Internet Explorer ホーム ページ
http://www.microsoft.com/windows/ie_intl/ja/
□Microsoft、「Internet Explorer 5」一般評価用ベータ版をリリース
http://www.forest.impress.co.jp/article/1998/11/04/ie5.html

(新城 雅章)

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