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パソコンを遠隔操作「VNC」Ver3.3.2 R2
TCP/IPで接続された別のパソコンの画面を表示し操作できる

(98/10/26)

「VNC」Ver3.3.2 R2  出先からモバイルで自宅のパソコンを操作したい。せっかくLANを組んだのだから、居ながらにして遠く離れた部屋のパソコンの画面を見たり操作もできれば…。そんなもどかしい思いを経験したことのある人におすすめなのが「VNC」だ。

 「VNC」はTCP/IPによって接続された別のパソコンの画面を表示し、マウスとキーボードでそのパソコンを操作できるようにするフリーソフトだ。サーバーソフトとクライアントソフト(ビューワー)が同梱されており、一方のパソコンでサーバーソフトを起動しておけば、ネットワーク接続された別のパソコンのビューワーウィンドウにサーバーマシンの画面がそっくり表示される。ビューワー上でマウスカーソルを動かせば、サーバーのマウスカーソルも動き、スタートメニューを開いたり、ソフトを起動して操作することができるのだ。市販のソフトでは、同様のものとして「pcANYWHERE」などがある。

 もちろんキーボードからの入力もそのままサーバー側に反映される(ただし一部の特殊なキーには入力できないものもある)。 また日本語IMEの種類によってはキーボードからIMEをON/OFFできない場合があるが、MS-IME97/98のようにタスクトレイからマウスでIMEを起動できれば、漢字入力も可能だ。また遠隔操作中のサーバーでクリップボードにコピーした内容を、手元のクライアント側パソコンのクリップボードから取り出すこともできる。 「Webブラウザでも遠隔操作が可能」

 「VNC」にはWin32(Intel)版のほか、UNIX版やMac版もあり、Windows CE 2.x用のビューワーもβリリースされている。さらに、VNCサーバーへはHTTPでアクセスすることもでき、Java対応のWWWブラウザであれば、VNCビューワーと同様にクライアントとして利用可能だ。異なるOS間で互いに遠隔操作が可能になる凄いソフトなのだ。

 ただ、画像データの転送に時間がかかるため、サクサク動くというわけではない。特に画面変化の激しいソフトを使う場合、全体が描き換わるにはかなり待たされることもある。転送画面を8ビット(256色)に制限したり描画方法を変えるなどある程度の調整も可能だが、さほど大きな変化はないようだ。しかしたとえ28.8Kbpsモデムでの接続でも、いざというときは、遅さの不満よりもサーバーマシンを遠隔操作できること自体がありがたいもの。出張の多いモバイル派や、離れた部屋のパソコンをLANでつないで管理している人におすすめのソフトだ。

【著作権者】The Olivetti & Oracle Research Laboratory
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.3.2 R2(98/07/22)

□VNC - Virtual Network Computing from ORL
http://www.orl.co.uk/vnc/

(ひぐち たかし)

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