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特集


オンラインソフトでメールサービスを有効活用しよう
メールサービス、読み捨てたり未読をためたりしていませんか?

(98/10/14)

 忙しい人にとって情報がまとめられて配信されるメールサービスは、Webページをたくさん巡回するより効率よく情報収集ができるという利点がある。しかし一方、各メールサービスでは目次やアイキャッチなどに工夫を凝らしているが、電子メールというテキストだけの構成のため、お目当ての記事を見つけにくい場合もある。また、多数のメールサービスを購読している場合は、読み切れずにたまってしまいがちだ。今回は情報の宝庫であるメールサービスを有効活用できるオンラインソフトを集めてみた。

■ メール検索ソフト

 以前読んだメールを読み返そうと思ってメールソフトの検索機能を利用したことはないだろうか。比較的文章の長いメールサービスを購読している人にとっては検索機能は欠かせない機能の1つだろう。ただ、メールソフト本体の検索機能を利用した場合、キーワードが複数指定できなかったり、検索にかなりの時間がかかってしまうことがある。そういう時におすすめなのがメール専用の検索ソフトだ。

「Mail Finder」

Mail Finder  多数のメールソフトに対応したメール検索ソフト。対応しているメールソフトはakira32Gold/AL-Mail/AL-Mail32/Becky!/Datula/EdMax/Eudora Pro/HyperMailer/Kenm3 for Windows/Message Manager/Netscape Messenger/sesna/tsworks/WeMail32/Winbiff/電信八号の16種類。インストールされているメールソフトのフォルダ情報を自動的に読みとるため、ユーザー側で設定を行う必要なく利用することができる。

 検索先フォルダやキーワードは自由に指定できるほか、AND検索やOR検索、正規表現を用いた検索が行える。長音(ー)とハイフン(-)や全角文字と半角文字などの紛らわしい文字を区別せず検索したり、改行を無視し、キーワードが複数行にまたがっている場合に「強力」に検索する機能もある。「強力」な検索を行わず、高速に検索することも可能だ。

 複数のメールサービスを購読している場合など、どのメールサービスで情報を受信したのか分からない場合や、複数のメールソフトを使い分けている人などでも一括して検索できるので便利。また、複数アカウントに対応したメールソフトを利用している場合でも、全アカウントを一括で検索できるのもうれしい。

 検索結果は一覧で表示され、ヒットしたメールを内蔵のビューワーで閲覧することができるほか、ヒットしたメールのファイル名(mbxなど)に関連づけられたソフトか、テキストファイルに関連づけられたソフトで開くことも可能だ。

【著作権者】本宮 明典 氏
【ソフト種別】シェアウェア \800
【バージョン】3.02 Rev.10(1998/09/25)

□MYKA研究所へようこそ(「Mail Finder」ホームページ)
http://www.vector.co.jp/authors/VA008899/MYKA_Lab/index-j.html

「Key Hunter」

Key Hunter  「Key Hunter」は今読んでいる最中のメール(ウィンドウ内)の本文内を検索し、あらかじめ設定されたキーワードが含まれていた場合に通知するソフト。対応しているソフトはAL-Mail/AL-Mail32/Eudora Pro/Lotus Notes Mail/Mail Finder/Microsoft Internet Mail and News/NIFTY Manager/tsworks/WeMail32/Winbiff/メモ帳の11種類。

 指定されたキーワードが上記ソフトで表示された場合には、ウィンドウや指定したWAVEファイルで通知してくれる。タイトルバーに貼り付けて表示させることも可能で、メールなどを読む際に邪魔にならない。キーワードは複数指定でき、「Key Hunter」の起動と同時にメールソフトを立ち上げることも可能。また、長音(ー)やハイフン(-)などの紛らわしい文字は同一視されるほか、改行は無視されるようになっている。

 お気に入りのソフト名などを登録しておけば、届いたメール中に自分の知りたいソフト情報が含まれているかを瞬時に知ることができるようになる。このソフトと常にセットでメールサービスなどを読むようにすれば、欲しい情報が含まれたメールを読み過ごすことも減るだろう。

 14日現在、作者により検索対象の文字列が10,000字を超えた場合、2,000字までしか検索しないという不具合が確認されており、近日中に修正される予定だ。

【著作権者】本宮 明典 氏
【ソフト種別】シェアウェア \500
【バージョン】1.03 Rev.10(1997/12/25)

□MYKA研究所へようこそ(「Key Hunter」ホームページ)
http://www.vector.co.jp/authors/VA008899/MYKA_Lab/index-j.html

■ ファイル内文字列検索ソフト

 メールソフトは、保存しているメールの数が増えてくると動作が重くなったり、メール一覧を表示するのにかなり待たされるようになってしまう。この場合、メールサービスなど、あとで読み返したいメールをテキストに保存して、メールソフトから削除している人も多いのではないだろうか。

 テキスト形式で保存したファイルはメール専用検索ソフトでは検索できない。そんな時におすすめなのが、汎用性のある検索専用ソフトだ。メールが保存されている場所を把握していれば、メール専用の検索ソフトを用いずにメールを検索することもできるぞ。

「ファイルダイバー」

ファイルダイバー  ファイル内文字列検索ソフト。UNLHA32.DLLやUNZIP32.DLLを使ってLZH/ZIPファイル内を検索することもできるので、圧縮したメールログから検索することも可能。

 改行やスペースを無視したり、単語の大文字/小文字と全角/半角の区別を行わない設定で検索することが可能なほか、AND検索やOR検索を行う際に使用する論理演算子(&&や||)は自分が使いやすいものに変更できる。また、日付やファイルの種類を検索条件に加えることもできる。

 検索結果は一覧表示され、指定したエディターで開くことができる。秀丸エディタなどのタグジャンプ(ファイルを行番号指定で開く)機能に対応したエディターを利用して、ファイルを開いて該当行を一気に表示させることが可能。

【著作権者】オージー(荻沢 隆) 氏
【ソフト種別】シェアウェア \1,200
【バージョン】2.75(1998/07/18)

□A Pale Bule Dot HomePage(「ファイルダイバー」ホームページ)
http://www2.tky.3web.ne.jp/~takaog/

「ToFind」

ToFind  ビューワー機能内蔵のファイル内文字列検索ソフト。行単位でテキストを抽出することも可能。

 検索結果は内蔵ビューワーで開いて該当行を表示させることが可能で、検索文字列を含む行は色づけして表示される。検索結果が複数存在する場合はツールバーから簡単に次の検索結果へジャンプすることができ、メール感覚で情報を読み進めることが可能だ。

 指定した文字列を含む行、および指定開始行から指定終了行までを抽出/削除する機能をもっており、メールサービスのフォーマットによっては特定の記事のみを抽出したり、削除することができる。行の開始/終了の指定は正規表現を用いることも可能で、一連の作業を記録することもできる。

 特定の記事などにつけられている「コーナー名」などのユニークな文字列を使って行を抽出し、自分だけの記事集を作成してみるのも良いだろう。

 なお、同作者が公開しているテキスト編集ツールの「EdTex」にユーザー登録すると「ToFind」を含むEdTexファミリーを登録ユーザーとして利用できる特典もある。「ToFind」から「EdTex」へのアップグレードはできないので注意しよう。

【著作権者】宮崎 年之 氏
【ソフト種別】シェアウェア \2,000
【バージョン】3.15(1998/07/17)

□PemSoft Home Page(「ToFind」ホームページ)
http://www.bekkoame.ne.jp/~t.mzaki/

■ テキストのスクラップソフト

 メールサービスはいつの間にかたくさんたまってしまい、あとで必要な情報を探すのに手間取ることがある。メール検索も本文まで検索するとかなり時間がかかったりするものだ。そこで、メールサービスを読んでスクラップする習慣をつければ、保存したい記事のみ収集できる。紙の新聞や雑誌の記事を切り抜く感覚でメールサービスの記事をスクラップするソフトを紹介しよう。

「ThinkBook」

ThinkBook  テキストのスクラップブックソフト。紙を切り抜いて貼り付ける感覚で気に入った記事を保存できるので、メールサービスを読みながら、気になった記事を必要な部分だけ次々スクラップできる。

 操作は難しくなく、テキストの選択した部分をランチャーにドラッグ&ドロップするだけでスクラップブックに貼り付けることができる。また、範囲を選択し、メニューの[コピー]でクリップボードに送った後、[収集]ボタンを押すことでもスクラップ可能。収集日時は自動で付加され、保存時に[キーワード]やスクラップの[パターン](収集データの出所)などの情報を付加することができる。なお、メールソフトによってはドラッグ&ドロップによる収集ができないことがある。

 スクラップしたテキストは[ブック]と呼ばれるページで一覧表示でき、連番と5段階の重要度で管理できる。また検索や、条件を絞り込んだデータ抽出ができるので、大量にスクラップしたデータから読みたい記事を探し出せる。たとえば[パターン]は「メール」、[キーワード]を「メールサービス名」で抽出すれば、特定のメールサービスから切り抜いたデータのみを抽出し、一覧表示できる。スクラップしたデータはテキストファイルに出力することもできる。

 キーワードは一度登録すれば以後は選択するだけで指定できるので、購読しているメールサービス名を登録すれば、メディアごとの検索が楽になる。メールサービスを読んでいる最中に気になった箇所はとりあえずこのソフトでスクラップしておこう。

【著作権者】メディアポリス株式会社
【ソフト種別】体験版
【バージョン】1.32 Demo(1998/10/14)

□メディアポリス株式会社
http://www.mediapolice.com/

「Quick Clip」

Quick Clip  テキストの中の必要な部分だけをスクラップするソフト。メールサービスを読んでいる最中に、気に入った部分を手軽に切り抜き、スクラップできる。スクラップブックというよりはカードに貼り付けていく感覚に近い。

 操作は単純で、スクラップしたい部分を範囲選択し、右クリックメニューの[切り抜き]や[コピー]でクリップボードに送ったものが「Quick Clip」に貼り付けられる。次々に貼り付けていっても、貼り付けた部分の間に空白行が一行挿入されるので、スクラップした内容どうしがくっついてしまう心配はない。キーボードから文字入力し、コメントなどを追加することもできる。また、右クリックメニューには選択した文字列のひらがな<->全角カタカナ変換、アルファベットの大文字<->小文字変換などの機能も用意されている。

 スクラップしたデータはテキストファイルに保存できるので、メールサービスごとや日付ごとなど、区切りのいいところで保存しておこう。

【著作権者】小松原 将人 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0(1998/09/02)

□ダウンロード
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/software/win95/util/sn081702.html

(山本 幸広/山口 賢司)

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