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フリーの3D CGレンダリングソフト「POV-Ray for Windows」v3.1 beta 6
ラジオシティによるレンダリングや高度なCGアニメーションの作成も可能

(98/08/26)

 市販の高機能な3D CGソフトは高価で、個人ではなかなか手を出しにくい。かといって安価なソフトでは満足のいくクオリティのCGを作成できるとは限らない。そんなジレンマを解消してくれるのが、高価な3D CGソフトに匹敵する性能を持ちながらフリーソフトとして公開されている英語版3D CGレンダリングソフト、「POV-Ray for Windows」だ。

 レンダリングする画像サイズは自由に設定でき、ドットのギザギザを見えにくくするアンチエイリアスはもちろん、かなり高価なソフトにしか搭載されていない「ラジオシティ」という色の相互作用まで考慮に入れた高品質なレンダリングも可能。アニメーションの作成も行え、外部ライブラリを作成すれば、物理現象を再現したり、オブジェクトをまるで人間そっくりに歩かせることができるようにもなる。非常に自由度の高い多機能なレンダリングソフトなのだ。

 3D CGを描画するためには、CGの骨組みを作成するモデリングと、それを三次元に見えるよう立体化するレンダリングという2つの工程が必要になる。「POV-Ray」はこのうちレンダリングの機能のみを備えたものだが、「球」や「シリンダー」といったオブジェクトデータをタグ挿入型のHTMLエディターのように簡単に挿入できるようにもなっている。

 これから本格的に3D CGを始めようと思っている初心者にとっては使い方などに多少難しい面もあるが、オブジェクトの作成・操作が簡単に行える「POV-Ray」のファイル形式に対応したモデリングソフト「Breeze Designer」や、日本語True Typeフォントを扱えるようにするパッチなど、「POV-Ray」をサポートする強力なツールが続々と現れている。日本語で詳細に解説されたWebページもいくつかあり、今後は3D CGデザイナーにとっても選択肢の一つとなりそうな優れたソフトだ。

□「POV-Ray」公式Webサイト
http://www.povray.org/
□日本語による解説(小室日出樹のページ)
http://www.win.or.jp/~kom/

(日沼 諭史)

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